三菱ブランド(スリーダイヤ)で最も知名度が高いのは三菱自動車

連休中、タイやマレーシアやオーストラリアやニュージーランドの知人から「ミツビシは大丈夫か?」という連絡を貰った。皆さんミツビシというブランドが好きだったり、憧れている。冷静になって考えてみると、東南アジアでもオセアニアでも欧州でも中東でもミツビシと言えば自動車メーカーであり、それ意外のミツビシのイメージなど皆無に近い。

改めて我が国を考えてみた。クルマ好き&クルマ好きでもない人に「三菱」というブランドと「スリーダイヤ」のエンブレムのことを聞くと、ほぼ全ての人が筆頭に自動車を挙げる。考えてみたら三菱重工は一般人向けの製品などほとんど作っておらず。三菱商事も、お付き合いのある人を除きイメージ薄い。三菱自動車より小さいと思っている人も。

三菱電機は家電業界の中に於いて「華」がなく、三菱東京UFJ銀行なんかスリーダイヤさえ入ってません。一方、三菱自動車は輝かしい歴史を持つ。WRCやパリダカで欧州の強豪をハンデなしでやっつけたのである。スリーダイヤをエンブレムとする企業で、一般の人がファンになって応援したくなるような製品を作ったケースなど皆無に近い。

三菱グループの関係者は三菱自動車のことを「お荷物」とか「落ちこぼれ」などと言う傾向が強い。確かに収益という点で厳しく、不祥事だってある。クルマにまったく関心の無く、海外事情に疎い知識人や経済評論家など「三菱自動車を切ってしまえ」と言う。けれど多くの日本人や、海外の普通の人からすれば、自動車こそスリーダイヤのイメージなのだった。

連休明けも三菱自動車についての話題が出てくることだろう。現在、三菱自動車の手元資金は4000億円少々。東南アジアとオセアニアのビジネスは黒字。心機一転、出直せば何とかなりそうな状況にはある。三菱グループがスリーダイヤのエンブレムで最も認識率&ブランドイメージの高い自動車をどうするかで、今後の動きは大きく変わってくる。

三菱グループにとって最もメリットがあるのは、世界的な認知度を持つ自動車を上手に活かすことだと考える。例えばトヨタが2017年に参戦を開始するWRCなどにカムバックし、高い技術力を世界中にアピールするなども良い戦略かもしれない。自動車という産業は「夢」がないと評価されない。ユーザーは「楽しさ」を自動車に求めるからだ。

存続を決めたなら「守り」だけだと一段と厳しくなるだろう。ブランドイメージを上げるための「攻め」も必要だと思う。