軽井沢スキーバス事故の原因解明難航

軽井沢で発生したスキーバス事故の原因究明に時間がかかっている。3月17日に長野県警は事故現場周辺で、事故を起こしたバスと同じタイプの車両使い、夜間まで大がかり現場検証実車走行実験も行った。しかし原因について今のところ全く解らないという。17日の検証実験では、制限速度を大幅に超えた速度による走行まで行った模様。

・軽井沢スキーバス事故の原因はブレーキ系の凍結か

なぜ原因が分からないのだろう? どうやら今まで原因だろうと言われてきた様々な状況を試しても、事故に至るような速度にはならないためらしい。この点、何度も指摘してきたこと。大型二種免許持つドライバーなら相当無理したり、ミスしても今回の事故はまず発生しないからだ。ちなみに今まで事故原因とされてきたことは以下の通り。

1)居眠り 事故が発生した場所は峠の頂上から緩いカーブを二つ通過している。居眠りであればこのコーナーで事故を起こしていなければおかしい。加えて飛び出したカーブでもバスは曲がろうとしていた。

2)シフトミスでニュートラルになった シフトしようとしているうちに車速が上がり、ニュートラルのままになって速度コントロール出来なくなったという指摘もあったけれど、その場合、フットブレーキを掛ける時間の余裕はタップリあった。また、アクセルが全開になったという説も出ているけれど、ニュートラルなら関係無い。

3)ブレーキのフェード(過熱) そもそも下り坂になった直後でブレーキは十分に冷えてたし、実車走行でも全く問題なかったそうな。この点、事故車の検分でもブレーキシューの焼けは無かった。

4)速度違反 多少速度を出すタイプのドライバーであっても、事故現場のカーブは曲がりが緩く、とうてい路外に飛び出すような速度にならない。ブレーキを掛けなかったと思うしかない状況。

5)ブレーキランプは点いていた ブレーキランプが点くのは、運転手がブレーキを踏んでいたか、排気ブレーキ(乗用車のエンジンブレーキに相当)が掛かっていたかのどちらか。しかしニュートラルだったため、排気ブレーキは考えられない。ブレーキを踏んでいる時しか点灯しない。

といった状況に加え、ブレーキは正常だったという三菱ふそうからの報告を受けている警察は、確かに事故原因を追求出来ないと思う。どうやら「ブレーキを踏んでも効かなかったのでは?」という流れになっているようだ。

ぜひともブレーキ系統の凍結を検証していただきたいと強く思う。専門家や関係者の多くが、ブレーキの凍結を疑っている。海外からの観光客増加により現在も需要は逼迫しており、年式の古いバスを使っている状況。事故再発防止の観点からも早く原因究明が望まれる。