自動ブレーキの事故防止効果は絶大だった。非装着車より61%も減少している

日本に於ける自動ブレーキの効果を示す始めてのデータが発表された。数字を見て驚く! 何と1万台あたりの事故率で見ると、データの母体数として最も信頼できる事故総件数で61%も減少している。なかでも突出しているのは追突事故で、非装着車の場合、1万台あたり56件に対し装着車9件と84%の減少率となった。優れた効果を持つだろうと考えていたけれど、ここまでとは予想出来ず。

スバルのプレスリリース(数字入り)

今回データを発表したのは日本車で始めて自動ブレーキを販売したスバルで『アイサイト2』という初期段階の自動ブレーキ車のデータとなっている。アイサイト2は前方しか探知しておらず、性能的に現在販売しているカラーのカメラを使う『アイサイト3』に届いていない。直近のモデルであれば側方&後方の警報機能も加わっており、さらに事故率が低くなっていると思われる。

ちなみに自動ブレーキの有効性は高いと言われてきたものの、国交省が2009年まで自動ブレーキの認可を提出しても門前払いしていた。日本で認可されことになった経緯を簡単に紹介すると、ボルボ・ジャパンがヨーロッパから自動ブレーキの技術者や保険の専門家を招聘し、事故率のデータを出して直談判し論破されたためである。そういった意味ではボルボの功績も大きい。

国交省の姿勢

また、2つのカメラを使ったアイサイトは夜間を含め歩行者も認識可能で、歩行者との事故も非装着車より49%も少なくなっている。

注意して欲しいのは今回の数字が「一般的な自動ブレーキの性能」と異なること。例えばスズキが「レーダーブレーキサポート」と称して販売している安価な赤外線センサーを使った自動ブレーキは、車速が31km/hになった時点で稼働停止(非装着車と同じで全くブレーキは掛からない)。アイサイトなら初期型のアイサイト2でも停止車両に対し50km/hで接近して自動停止してくれる。

また、最新の自動ブレーキでも歩行者を認識しないタイプがあるし、認識出来ると言っているタイプであっても夜間は機能停止になることが多い。自動車メーカーの宣伝を見ると玉石混交の状態をあえて明確にしていない状況。クルマ選びをする際はしっかり自動ブレーキの性能を比べてみて欲しい。高い性能を持つ自動ブレーキは素晴らしい事故防止効果を発揮する。