ホンダF1、海外メディアから厳しく批判される

パワーユニットが弱点のホンダF1ということもあり、当然の如くパワーを必要とするモンツァサーキットで行われたイタリアGPは惨敗だった。ここにきて海外のF1メディアも本格的に不快感を表すようになっている。理由は簡単。F1という偉大な文化が愚弄されていると感じ始めたからだ。

考えて頂きたい。アロンソもバトンも現役ドライバーでは数少ない年間チャンピオン経験者である。その二人に開幕戦から全くレースをさせていない。F1を尊敬しているなら、それだけで猛省しなければならないと思う。昨年から厳しい状況だと解っていたのだから、若手を使う手もあったろう。

これまで情報を貰ってきた筋から聞いた話だと、イタリアGPの予選終了後、新井プロジェクトリーダーは海外メディアからほぼつるし上げのように糾弾されたそうな。新井プロジェクトリーダーは終始不機嫌&強気で「モンツアで苦労するには解っていた。来年用のパワーユニットに開発に掛かっており挽回出来る」と答えたそうな。

マクラーレン側からすれば、今やホンダがメインスポンサー。表だって悪口も言えない。この点も海外メディアからすると「F1文化を愚弄している」ということになる。しかし本当に怒っているのは海外メディアよりホンダの社員のようだ(正確に表現すると無関心を決め込んでいる社員も多い)。

私は日本のメディアで現体制のホンダF1批判を繰り広げているからだろう。ホンダの人から「もっと書いて欲しい」と言われる。皆さん激しく憤っているのだった。詳しく話を聞くと、悔しさをどこにぶつけていいか解らないという。確かに今の状況、ホンダの技術力の無さを世界にアピールしているようなもの。

異口同音に「体制を変えないと絶対上手く行かない!」。その通りだと思う。方法は無いのか? ホンダの人(複数)によればいくつか考えられるという。

1)八郷社長が動く F1は社長決裁のため、決定権は八郷社長にある。八郷社長は新井プロジェクトリーダーのレポートを(イタリアGPも厳しいという内容だと思われる)評価しており、今のところ来シーズンまで今の体制を続けていくつもりのようだ。加えて現体制は伊東前社長が決めたもの。ひっくり返せない?

2)川本元社長などOBが怒る すでに相当怒っていると聞く。とは言え青山に乗り込んで直談判するような動きは今のところないようだ。ホンダの場合、OBは口出ししないというのが社風。ホンダ社員によれば最も期待していることらしい。

3)誰かが八郷社長に直訴する 何人かの社員が直接状況を説明し、対応をお願いするという方法。やりたいけれど、自分のクビを天秤に掛けると難しいと嘆く。

やはり八郷社長が動くしか無いようだ。現状を見て「ホンダは何も変えられないメーカーになってしまった」と失望している社員も多いと聞く。確かにオリンピックのエンブレムや国立競技場問題と根っ子は同じ。今やホンダF1の改革はホンダのためだと思う。本田宗一郎さんなら激怒していることだろう。