マクラーレン我慢の限界に。ホンダの改革待ったなし

イギリスGPの開幕前、ホンダ側は現時点で可能となる万全のセッティングを行い、ある程度の速さを獲得できると考えていたようだ。しかしレースウィーク始まると、車体のトラブルによりフリー走行でも十分な走り込みを出来ず。加えて何が原因だか解らない状況で惨敗してしまった。レース後の動きを見ると皆さん我慢の限界にある感じ。

ホンダの新井PLは「満足に走れない原因は全てホンダのパワーユニットのせいにされている」とコメント。確かに新しい空力パーツの開発やセッティングに手間取っていることは間違いない。ただこういった開発が進んでいないの、開幕前のテストで十分な走り込みを行えなかったためだとマクラーレンは主張している。

マクラーレンからすれば、パワーユニットの性能に全く満足していない。昨年末の段階から「大丈夫か?」という不信感を持っていた。この件、2月4日のニュースでも書いた通り。ただ第2期のホンダF1を知っているロン・デニスはあまり心配していなかったと聞いている。ホンダなら追い付けるだろうと。

2月4日のニュース

ところが開幕まで全く状況変わらず。それどころか開幕しても追いつける目処が全く立たない。スペインGPあたりから遠回しながら厳しいコメント出始め、オーストリアGPで惨敗するとハッキリと不満を表明。そしてイギリスGP以後、もはやホンダバッシングに近い状況になってきた感じ。相当の危機感である。

マクラーレンにしてみれば、マクラーレンブランドでスーパーカーを販売しており、ここにきて好調。F1でブランドイメージを落としてしまえば、全て台無しになってしまう。もちろんアロンソとバトンも我慢の限界に近づいている。いや、アロンソなど公然と「今年はもうダメだ」と関係者に言っていると聞く。

ロン・デニスとしてはオーストラリアGPに八郷新社長が来たこともあり、ホンダの大改革に期待したようだけれど、現時点で目立った動き無し。モータースポーツで最も大切なのは「決断力の早さ」なのだ。現時点でナニも動いていなければ、今シーズン棒に振ることを意味する。惨敗のレースが続く、ということ。

マクラーレンの焦りも当然のことだろう。私ですら2月の時点で「参戦体制の改革が必要」と認識した。ホンダ内部にも「厳しいと思う」という人はたくさん居る。ダメなのが解っていてもそのまま続けるオリンピックの競技場と根っ子は同じか? 合議を続け、出てくる結論も疑問ということ。だとしたら残念だ。