神奈川県警が行ったヘリでの路側帯走行取り締まりは経済損失

神奈川県警は高速道路の路側帯を走る車両取り締まりのためヘリコプターを飛ばし、大々的な検問を行った。捕まったのは乗用車1台と2輪車数十台だったそうな。このニュース、大手メディアは淡々と伝えるだけながら、交通事故を減らすことに逆行する多くの問題を抱えていると思う。そして経済的損失である。

そもそも路側帯は二つの大きな意味を持つ。まず故障車や事故車などが発生した際の待避場所とし、本線の交通の流れを阻害させないこと。そして事故発生の時のため救急車や消防車など緊急車両を通行させるためのもの。

加えて渋滞時に路側帯を高速で走行すると、本線上で渋滞している車両と大きな速度差が生じ危険。路側帯走行が普通になれば、マナー良い人の時間的な損失も出てきてしまう。ということで4輪車の路側帯走行の取り締まりはドンドン行うべきだと考える。

一方、今回の取り締まりの大半を占めた2輪車についてはどうか? 道交法を厳密に解釈すればもちろん違反だ。しかし車線の中央を走ることは違反にならない。つまり安全な路側帯を走れば違反。危険度の高い車線と車線の間を走るのは捕まらないということ。

渋滞する高速道路を走ったことのある人なら御存知の通り、車線と車線の間をけっこうな台数の2輪車が走って行く。車線変更する4輪車などと接触する危険性も大きい。安全性という観点で評価すれば答えは明らか。

神奈川県警のような取り締まりは、安全性を向上させるというより、2輪車を車線の間に封じ込める効果しかない。こう書くと「違反なんだから仕方ない」と思うかもしれない。だとしたら制限速度を1km/hオーバーするのも違反である。道路上には優先して取り締まるべきものと、そうでないものが混じる。

2輪車の路側帯走行は後者だと思うのだがいかがだろう。ヘリコプターを飛ばし、50人以上の警官を投入し、社会的な影響を与えるという観点により重点的な取り締まるべき対照にすべき4輪車は1台。神奈川県警は連休中、状況に応じて同じ体制での取り締まりを行うという。

ヘリコプターを数時間飛ばせば、燃料代の他、飛ばした時間に近い整備に掛かる費用が必要。路肩を走行する車両を取り締まるなら、連休中、移動設置型オービスを渋滞発生地点に置けばいいだろう。路側帯を走る2輪車の速度違反検問(徐行義務ある)なども効果的。警察だって費用対効果を考えるべきだ。

100歩譲って安全性を向上出来るなら納得できる。今回の取り締まり、むしろ2輪車と4輪車の接触事故を増やすことになる。

・追記 車線の間や路側帯を2輪車で走ることを容認しているわけではありません。