ホンダF1最終テストでも展望開けず

開幕前の走行テストが全て終了した。3月13日にオーストラリアGPで行われる最初の走行セッションを待つばかり。さて。マクラーレンホンダといえば、依然として厳しい状況。4日間行われたテストの最終日、多くのチームは本番に向けての最終チェックや、本番と同じ距離を走りデータを取っている。

そんな中、マクラーレンホンダは朝からエンジン掛からずピットアウト出来なかった。結局何をやってもダメでエンジン交換。やっと走れたのはお昼休み直前になってしまう。午後も直近の課題になっているオイル漏れのため長いディスタンスを走れることができず、30周で終了となった。

4日間行われたバルセロナ最終テストは初日が7周。2日目こそ101周と、ライバルの半分程度の距離をこなしたものの、3日目も30周。4日間で124周しか走れていない。メルセデスやザウバーなど最終日だけで150ラップ前後している。この点だけ見ても信頼性の低さが伺える。

依然としてホンダのコメントは楽観的である。「良いデータを取れた」に始まり「高いポテンシャルを確認できた」等々。日本のF1ファンの反応を見るとホンダと同じ楽観派(昨年の今頃はどこのパワーユニットそうだった、という見解)と、今年は厳しいという客観派の2つに分かれるようだ。

そもそも参戦を1年を1年遅らせた理由が「参戦しながら開発するより、開発だけした方が効果的」という判断だった。今の状況を見ると、完全に1年遅れのスタートと同じ。

マクラーレンMP4-30の性能は大いに期待できるようだ。まともにパワーユニットが稼働していない状況の中、TOPチームの2秒落ちくらいのタイムを出している。メルセデスと同等のパワーユニットに仕上がれば、優勝争い出来るようなパッケージングを持つと考えていい。

開幕までの課題は、シャシダイナモで徹底的に負荷を掛け、トラブルが起きたオイルシールを改良すること。どうやら走行の負荷が掛かると変形し、そこからオイル漏れするようなのだ。攻めて横Gなど出るようになれば、厳しい状況になるということ。

12日間行われたテストどセッティングが進まなかったため、開幕戦での上位グリッドは不可能になった。こうなれば不撓不屈の精神力で、少なくとも「まともに走れない」という状況だけは抜け出さなければダメだ。2台ともピットでなくスターティンググリッドからレースを始められることを期待したい。