Apple Watchが届いた翌日の4月25日、直感的に感じたことをレビュー記事に書いていました。
「iPhone利用時間を減らすこと」と「日々の活動量を管理すること」。
自分の健康に直結するこの二つの使い方を徹底するだけで、Apple Watchは私にとって十分に価値のある買い物になる。
そして約2ヶ月が経過し、いま私がApple Watchの機能で一番よいと思うのは後者、つまり「活動管理」の部分です。
これは予想通りではありますが、予想以上に深いというか面白い発見がありました。
活動管理は「アクティビティ」というApple Watchのメインとなるアプリの機能で、手首で計測された身体の記録がiPhone側に送られ一覧できるようになっています。
それをつらつらと眺めていると、「身体の活動」が、健康だけでなく仕事やプライベートや精神状態に完全にリンクしていることに気がつきました。
「気持ちと身体は表裏一体」とか、一般論としてわかっているつもりでしたが、それが自分ごととしてはっきり見えたのです。
「活動のログ」が教えてくれたこと
「アクティビティ」アプリは、Apple Watchが重要と考える3つの活動要素をそれぞれ色で表示されます。
赤(ムーブ):消費カロリー(Apple Watchによる提案の数値がゴール)
緑(エクササイズ):早歩き以上の運動(30分がゴール)
青(スタンド):12時間のうち1時間に1分以上立った回数(12回がゴール)
毎日この3つのゴールを達成すればそれぞれの円がコンプリートされ、きれいな三重丸になるというわけです。
消費カロリーとエクササイズはわかりやすいですが「スタンド」はよくわからない方も多いかと思います。
私も最初は「なんで?」と思ってました。
Apple Watchの説明ではこういうことだそうです。
座っている時間を最小限にすることは、アクティブであることと同じくらい大切です。一日のうちのある時間だけアクティブでも、長い時間座っていると、それ自体が健康上のリスクをもたらします。
たとえば、ある日のデータはこんな感じです。
赤と緑は丸になっていますが、青が欠けています。この日は「普通に動いたしエクササイズもしたけれど、座りっぱなしだった」ということになります。根を詰めて書類を作っていた日でした。
4月24日に買ってから5月末まで、約1ヶ月半の記録はこんなふうでした。
最初は張り切って、円を完成させようと努力したのでとてもよい成績です。何しろApple Watchをつけはじめてから、毎朝40分ウォーキングをするという非常に健康的な習慣がついたのです。
でもそれが続くのは1ヶ月ぐらい(笑)。5月後半になると、だんだん乱れてきます。
5月後半は講演や連続出張(それも非常識なほどの移動距離)に加え、書類作りなどデスクワークも多く非常に忙しかった時期。ウォーキングもジム通いもサボりがちになっていました。さらにApple Watchの新鮮味もなくなってきた。つまり、「本来の自分」いわゆる「素」が出てきたのです。
5月があまりに忙しかったので、6月はある仕事に集中することもあって極力アポを入れずにいたら、スケジュールがずれて空回りな日々が続きました。
カオス状態が実に良くデータに反映されてます。何しろApple Watchをつけさえしなかった日もちらほらあるぐらい。
データ的には自分の運動状態の記録なのですが、これすなわち精神状態の反映でもあります。
「仕事を詰めすぎて忙しくなりすぎ、ストレスをためる」「そのあと不調になる」という、これまで繰り返してきた自分の悪しきパターンがそのまま現れています。
仕事を集中させず、バランスよくスケジューリングすることが自分にとってなにより大事なことだということがこれでよくわかりました。
活動ログは、自分の「素」とか「癖」「パターン」が見えるのがよいところ。それを把握することで、ワンステップ進んだ自己管理ができそうな気がしています。
iPhoneとApple Watchを使った身軽なプレゼン
さて、Apple Watchに関して、当初はあまり期待していなかったけど意外によかった使い方がありました。
Keynoteを使って、パソコンを使わずにiPhone+Apple Watchだけでプレゼンができるのです。
Apple Watchはリモコンになります。
先日自分のブログにこのやり方について書いたところ、大きな反響がありました。
もうパソコンは要らない!iPhone6とApple Watchだけでプレゼンしてみました
講師業の方、プレゼンをされることが多い方は、よければ参考になさってください。