
窪園博俊
時事通信社 解説委員
1989年入社、外国経済部、ロンドン特派員、経済部などを経て現職。1997年から日銀記者クラブに所属して金融政策や市場動向、金融経済の動きを取材しています。金融政策、市場動向の背景などをなるべくわかりやすく解説していきます。言うまでもなく、こちらで書く内容は個人的な見解に基づくものです。よろしくお願いします。
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- 消えた“物価目標”&安易な運用批判=金融政策へのインプリケーション
- 日銀が「展望リポート」から物価目標の達成時期に関する表現を削除した。これは、物価目標の達成を急ぐ方針が撤回されたことを意味する。黒田総裁は否定したが、目標は達成期限を定めない中長期のものとなった。
- 2018/4/30(月) 6:00
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- あり得ない不祥事&自衛隊の日報etc=なぜ夜討ち朝駆けするのか
- 自衛隊・日報の存在が判明し、公表された。意外にもその内容は読み物として面白い。このことは、日報が公開を前提としない文書であることを示唆する。日銀もそうだが、この手の非公式文書は内部メモとみなせる。
- 2018/4/23(月) 6:01
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- 米為替報告書&さくらリポートの“足取り”etc=官僚機構の在り方について
- 週末の米英仏によるシリア攻撃は円高要因だが、それ以上の円高をもたらしそうなのは米財務省の為替報告書。今年は円高になったが、実質実効レートではなお円安だと言う。日本の貿易黒字を円高で是正したい意向だ。
- 2018/4/16(月) 6:00
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- 日銀人事の考察&不良債権という忖度etc=生産性向上と景気について
- 生産性が上昇して所得が増大。消費が活発化する。そうなれば、外需が冷え込んでも心配はない。ただ、生産性を考える際、最大のパラドックスは高学歴層が霞ヶ関の象徴や日銀を目指すことだ。成長に寄与しないのだ。
- 2018/4/9(月) 6:00
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- 新年度の金融政策&地価動向の解釈etc=政治主導の過渡期と森友問題
- バブル崩壊以降、官僚がバッシングされ、政治主導が強まった。権力を持つ者が忖度されるのは当然で、今回の改ざん問題は政治主導の必然だ。権勢をふるうほど脇を固めないと忖度の不祥事がまた起きるであろう。
- 2018/4/2(月) 6:00
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- 内外情勢、一段と混迷&副総裁就任会見etc=日銀法改正と福井氏の証言
- 日銀法改正20周年を記念した金融コンファレンスが開催され、福井俊彦元日銀総裁らが出席した。法改正の中心的な役割を担った福井氏の証言を踏まえ、法改正の意義を改めて解説してみたい。
- 2018/3/26(月) 6:00
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- 『書き換え』問題の影響&オペの歴史的な変遷etc=改めて黒田体制の二期目について
- 日銀副総裁に雨宮理事が昇格する。この10数年の重要決定の多くを指揮、関与した作戦参謀がいよいよ檜舞台に立つ。どのような手腕を発揮するのか。恐らく、出口政策と切り離した金利水準の調整が視野にあろう。
- 2018/3/12(月) 6:00
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- 日銀・出口観測の実像&金融庁の謎な対応etc=金融政策『運命論』と黒田日銀
- 当局が相場判断に口出しするのは愚かな行為だ。なぜなら、神の予知能力もなく、そうした口出しは金融機関の行動と市場を歪める恐れがあるからだ。そうした行為は金融庁が自ら指摘する「当局の失敗」に該当する。
- 2018/3/5(月) 6:00
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- ドル安はいったん終息?&日銀は円高要因とならずetc=金融政策の『実像』について
- 黒田総裁の続投で金融政策は現状維持が続く見通しだ。リフレ派の副総裁に若田部早大教授が就任するが、金融政策は現行支持とみられる。一時「ステルス・テーパリング」が円高要因になったが、基本は無風だろう。
- 2018/2/26(月) 6:00
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- 正副総裁人事の考察&日銀新体制の傾向と対策etc=改めて日銀デコイ論を確認
- リフレ派が日銀に執着している。デフレ脱却では財政拡大が重要だが、なぜか日銀にリフレ派が送り込まれる。まるで財政政策を守るために、日銀がデコイとなってリフレ派を取り込んでいるようにも思われるのだ。
- 2018/2/19(月) 6:00
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- 黒田総裁の再任だが…&内外株急落の意味etc=もしインフレになるなら…
- 黒田日銀総裁の再任が報じられた。直前の感触からすると、ややタイミングが早かった印象もある。再任するなら、もっと早く報じられても不思議ではなく、意外に人選が手間取った印象もある。背景を考察してみたい。
- 2018/2/12(月) 6:00
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- 米金利上昇の考察&さようならイエレンetc=指値オペと日銀ドクトリン
- 米雇用統計を受けて米長期金利が急伸。これを嫌気して米株が暴落した。いったい何が起きているのか。インフレ加速で大幅に利上げされ、米経済が失速するのか。その場合、日本はどうなるのかを考察してみた。
- 2018/2/5(月) 6:00
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- オペに始まりムニューシンで…&仮想通貨騒動の考察etc=米国の“二枚舌”と『黒田日銀』
- ムニューシン米財務長官がドル安容認発言を行った。その後、「強いドルを望む」と修正したが、これは建前であり、米通貨政策は二枚舌だ。ご都合主義でドル安を取る。実際、リーマンショック後のFRBがそうした。
- 2018/1/29(月) 6:00
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- 決定会合より人事&年初以降のドル安etc=財政健全化論の考察
- 「完全雇用であることは経済が絶好調を意味する。なのに財政が赤字なのはおかしい」との当局者は語る。経営が好調なのに赤字というのはおかしい、というわけだ。本当にそうなのかを考察してみたい。
- 2018/1/22(月) 6:00
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- 久々に日銀オペが話題&キング氏の金融論=金融緩和とゾンビ企業の関係
- 低金利はゾンビ企業を温存させる、との主張が根強い。だが、冷静に考えると、根拠は希薄だ。企業淘汰が進む金利水準の特定が困難だし、そもそも金融政策が産業政策を担うのは筋違いだ。その背景を解説してみたい。
- 2018/1/15(月) 6:00
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- 金融政策の理想像&経済取材の在り方=出口政策と日銀B/Sの行方
- 為替の安定は日本企業(特に輸出関係)に切望される。今年は113円台での安定を予想する企業が多いが、実はその水準で固定的に運営するのが、理想的な金融政策だ。その妥当性を解説してみたい。
- 2018/1/8(月) 6:00
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- 今年のドル円見通し&仮想通貨の行方etc=経済展望、金利急騰リスクについて
- 欧米中銀が出口に向かう中、日銀は今のところ、緩和堅持の姿勢だが、多少の金利調整はあり得る。中銀の出口は金利を急騰させるリスクがあると懸念されるが、本当だろうか。考察すると、意外にそうでもない。
- 2018/1/1(月) 6:00
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- 動けぬ一年、来年…&投資銀行不在の理由=独立性が尊重されるためには
- 前号で日銀独立性が尊重されない現状を解説した。では、どうやったら尊重されるのか。残念ながら、当面、妙案はない。逆説的だが、通貨価値の安定に失敗すれば、独立性が尊重されるかもしれない。
- 2017/12/25(月) 6:01
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- 今年最後の決定会合&年末年始は…etc=中央銀行政治関係論の考察
- 来年は日銀法改正から20年。この間、日銀の独立性は低下し、黒田体制で失った。こなぜそうなったのかは、政治の問題ではない。実は日銀側に問題がある。過去の成功が現在の失敗(独立性喪失)につながった。
- 2017/12/18(月) 6:00
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- それが最大の問題&『財政リフレ派』の曖昧さetc=『ビットコイン』が逃避先になるとき
- ビットコインの値動きが凄まじい。高騰したかと思えば急落し、通貨として使いにくいとの見方が多い。それでもなぜ買われるのか。金融政策との関係で資産のシフト先で妥当なのかを考察してみたい。
- 2017/12/11(月) 6:00
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- 米税制改革法案の考察&中曽副総裁の講演etc=銀行界の生産性は向上するか
- 日銀の中曽副総裁が講演で、預金口座の手数料を徴収する必要性を訴えた。預金口座が無料で提供されるのは世界的には異例であり、手数料を取るのは当然だ。ただし、結果的に生産性が向上するかは難しい。
- 2017/12/4(月) 6:00
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- 銀行批判の変遷&FRBの物価水準目標etc=日銀という存在による時間稼ぎ
- 金融・財政政策の分担を振り返ると、デフレ脱却で日銀の負担が重かった。相対的に財政政策の負担は軽い。日銀がリフレ派の注目を集め、財政政策を守ったように見える。財政を守る優秀なデコイの日銀を解説したい。
- 2017/11/27(月) 6:00
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- 脚光の『リバーサル・レート』&預金される『仕送り』etc=強引なメガ再編と“TBTM”
- 黒田総裁が海外講演で「リバーサル・レート」を紹介した。低過ぎる金利の副作用を示す概念であり、金融市場では金利水準の調整論も取りざたされる。「リバーサル・レート」が紹介された背景を考察したい。
- 2017/11/20(月) 6:00
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- 地方銀行は屯田兵?&金利が上がると銀行は…etc=金融危機から20年を振り返って
- 20年前の11月、三洋証券破たんは山一証券、北海道拓殖銀行などを飲み込んだ。当時の記憶を思い起こし、どのような展開をたどったなどを振り返ってみたい。歴史にイフはないが、早期の公的資金注入が望まれた。
- 2017/11/13(月) 6:00
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- パウエル指名で安堵&片岡委員の主張etc=中央銀行の独立性は再考した方がよい
- 成長重視のトランプ政権はFRBの低金利を当て込む恐れがあるが、それでも問題はない。独立性が侵害されてもインフレになりにくいからだ。むしろ財政を拡張しないと十分にインフレが高進しない状況を解説したい。
- 2017/11/6(月) 6:00