日銀は9月17日に資金循環統計(2021年4~6月期速報値)を発表した。これによると個人の金融資産は6月末時点で約1992兆円となり、過去最高を更新した。

 個人の金融資産の内訳は、現金・預金が前年比で4.0%増の約1072兆円。株式等は同30.0%増の約210兆円、投資信託は同28.7%増の約89兆円となっていた。前年同期に比べての株価の上昇も個人の金融資産の増加に寄与した格好に。

 この資金循環統計を基に国債(短期債除く)の保有者別の内訳を算出してみた。

 残高トップの日銀の国債保有残高は509兆386億円、48.2%のシェアとなった。前期比(速報値)からは3兆8151億円の増加となった。残高2位の保険・年金基金は248兆3398億円(23.5%)、927億円増。残高3位は預金取扱機関(都銀や地銀など)で124兆8947億円(11.8%)、5兆8323億円減。残高4位が海外投資家で76兆3776億円(7.2%)、4兆7200億円増。残高5位が公的年金の42兆7489億円(4.0%)、6兆2901億円増。残高6位が家計の13兆1312億円(1.2%)、1245億円減。その他が41兆8833億円(4.0%)、3兆1536億円増となっていた。

 2021年3月末に比べ国債(短期債除く)の残高は12兆1147億円増の1056兆4141億円となった。(こちらの国債残高は時価ベース)。

 3月末に比べて公的年金、そして海外と日銀が大きく残高を増加させたが、預金取扱機関、つまり銀行などが大きく残高を減らしていた。

 短期債を含めた国債全体の数字でみると6月末の残高は約1224兆円。このうち日銀が約540兆円で44.1%のシェアに。海外勢の残高は約162兆円と短期債を含めると国債全体の13.2%のシェアとなっていた。