米国の財務省が発表している米財務省が15日発表した6月の国際資本収支統計における米国債国別保有残高(MAJOR FOREIGN HOLDERS OF TREASURY SECURITIES)によると、6月末時点の米国債保有国のトップはついに日本が中国を逆転し首位となった。日本が米国債保有残高で首位となったのは2017年5月以来となる。

 日本の米国債保有額は1兆1229億ドルとなり、前月比で219億ドル増加した。これに対して中国は1兆1125億ドルとなり、前月比で23億ドルの増加に止まった

国、米国債保有額、前月比(単位、10億ドル)

日本(Japan) 1122.9.0 +21.9

中国(China, Mainland) 1112.5 +2.3

英国(United Kingdom) 341.1 +18

ブラジル(Brazil) 311.7 +6

アイルランド(Ireland) 262.1-8.6

スイス(Switzerland) 232.9 +1.5

ルクセンブルク(Luxembourg) 231.0 +1.4

ケイマン諸島(Cayman Islands) 226.6 +10.5

香港(Hong Kong) 215.6 +11.6

ベルギー(Belgium) 203.6 +13.1

 5月に米中の通商交渉がいったん物別れに終わった。中国側の対抗措置として保有する米国債を売却するのではないかとの観測もあったが、6月も中国による米国債の保有高は増加していた。このため今回の日本と中国の逆転現象は、中国が米国債保有残高を減少させたのではなく、中国以上のペースで日本が米国債保有高を増加させていたためといえる。

 ちなみに中国人民銀行(中央銀行)が発表した外貨準備高は6月末時点で3兆1190億ドル、5月末は3兆1010億ドル、4月末は3兆950億ドルとなっていた。

 米国債は4月あたりから7月初めにかけてほぼ右肩上がりの上昇(利回りは低下)となっており、日本も国内での運用難ということも手伝って、米国債の保有高を積み上げてきたとみられる。これに対して中国は分散投資も意識して、日本ほど残高を積み上げてはこなかったのではなかろうか。英国も前月比で180億ドル増加させていたが、こちらも相場の動きなどをみての売買のように思われる。