今年のFOMCメンバーはいろいろと入れ替わりも

FRB議長に指名されたパウエル理事(写真:ロイター/アフロ)

 米国の金融政策を決定するFOMCでは、7名の理事と5名の地区連銀総裁の計12名が投票権を持っている。このうち理事とニューヨーク地区連銀総裁は常任メンバーとなり、投票権を持つ地区連銀総裁の4名は毎年入れ替わる。

 2018年のFOMCでの投票権を持つメンバーは誰なのか。実はこのメンバーがいろいろと入れ替わることになる。まず現在の議長はイエレン氏であるが、すでにイエレン議長は今年2月に退任することが決まっている。つまり1月30日から31日のFOMCが議長として最後となる。2月からはパウエル理事が議長に就任し、3月のFOMCからはパウエル体制で望むことになる。

 副議長は昨年10月に就任したクオールズ氏(銀行監督担当副議長)。もうひとりの副議長については、トランプ政権による人選が行われているようだが現時点では未定となっている。

 理事は1月のFOMC開催時はパウエル理事とブレイナード理事、そして10月に就任したグッドフレンド理事となる。2月からはパウエル理事が議長となり、イエレン氏は理事職も辞すると表明しているため、理事の空席がさらに増える。

 常任メンバーであるところのニューヨーク連銀のダドリー総裁は、2019年1月の任期を前倒しして、18年半ばに退任すると発表している。このため、こちらも入れ替わる可能性が高い。このように今年は中核メンバーがかなり入れ替わる。

 2018年に投票権を持つ地区連銀総裁は、メスター・クリーブランド連銀総裁、ボスティック・アトランタ連銀総裁、ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁となる。もうひとつのリッチモンド連銀の総裁は昨年までラッカー氏が務めていたが、2017年4月に辞任した。その後、コンサルティング会社マッキンゼーのトーマス・バーキン氏が同連銀により指名され、今年1月に総裁に就任している。

 トランプ政権は今後、空席となっているもうひとつの副議長と残りの理事の人選を行うとみられるが、すべての空席が埋まるかどうかはわからない。

 このようにメンバーの入れ替わりはあっても、現在のイエレン議長の路線は継承されることが予想されている。米国経済の拡大もあり、淡々と利上げを行ってこよう。2018年内では昨年と同様に3回程度の利上げが予想されている。2019年も3回程度の利上げが予想され、長期の中立金利見通しである3%に達成させるとしているが、物価動向など次第の面もある。また、昨年10月からスタートしたバランスシートの縮小ペースについても議論されることが予想される。

フリーの金融アナリスト。1996年に債券市場のホームページの草分けとなった「債券ディーリングルーム」を開設。幸田真音さんのベストセラー小説『日本国債』の登場人物のモデルともなった。日本国債や日銀の金融政策の動向分析などが専門。主な著書として「日本国債先物入門」パンローリング 、「債券の基本とカラクリがよーくわかる本」秀和システム、「債券と国債のしくみがわかる本」技術評論社など多数。

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