低気圧と梅雨前線が北上 あす4日(金)は宮城県も大雨や強風に警戒を
西日本で記録的に早い梅雨入りが発表されてから約半月経ちました。九州などでは梅雨入り発表後、何度か大雨になっていましたが、梅雨前線が本格的に北上してくることはまだ少なく、宮城県は晴れた日が多くなっていました。
ただあす4日(金)は梅雨前線と低気圧が北上。宮城でも雨や風の強い荒れた天気になりそうです。
沿岸部 南寄りの強風に要警戒
きょう3日(木)は低気圧や梅雨前線の影響で九州などでは雨が降っていて、あすはその低気圧が発達しながら日本海を北東に進んできます。
一方で、きょうまで晴天をもたらしていた高気圧は日本の東で動きが遅くなります。この低気圧と高気圧の間隔がギュッと狭まり、あすはその2つの間で南風がきょうよりもう一段階強く吹く見込みです。
宮城県沿岸部では瞬間的に20メートル近い強風が吹き、海上では波も高くなる予想です。強風、高波に注意・警戒をしてください。
そして南風が強まることで、梅雨前線の南にある暖かく湿った空気が、東北にも大量に運び込まれます。この「暖かく湿った空気」は雨雲にとってのエネルギー源。あすは宮城県にも活発な雨雲がかかり、雨の量が多くなるおそれがあります。
県北中心に大雨に
低気圧や前線の雨雲がかかり続けるため、あすの宮城県はほぼ一日雨が降り続く見込みです。特に県北では、低気圧の中心に近い活発な雨雲がかかり、雨の量が多くなるおそれがあります。
宮城県で、あす一日に降ると予想される雨量は50~100ミリ。特に県北は総雨量100ミリ前後の大雨になるおそれがあります。
雨雲はあすの夜には抜けていきますが、宮城で一日に100ミリの雨が降ると小規模ながけ崩れなどが起き始めることもあります。土砂災害や川の増水、低い土地の冠水などに注意・警戒をしてください。