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東北地方で最大震度6強の地震 積雪地域では雪崩にも注意を

小杉浩史気象予報士 / ウェザーマップ所属
13日 気象衛星ひまわりからの様子 陸地の白い部分は積雪(提供:ウェザーマップ)

13日23時過ぎ、福島県沖を震源とする地震が発生。宮城~福島では震度5弱~6強を観測する強い揺れがありました。私の住んでいる仙台市内においても、初め小刻みにガタガタと小さな縦揺れが発生、それがやがて大きくなりながら横揺れへと繋がっていきました。

間もなく東日本大震災から10年というタイミングでもあり、あの時の恐怖が蘇った方もいらっしゃるかもしれません。

幸い、今回の地震によって被害が出る程の津波が起こることはないとのことですが、雪の積もっている地域ではなだれに注意が必要です。

13日21時現在のなだれ注意報発表地域(提供:ウェザーマップ)
13日21時現在のなだれ注意報発表地域(提供:ウェザーマップ)

ここ数日冬型の気圧配置は緩んでいますが、東北地方でも日本海側や山沿いではまだ大量の雪が積もっています。

そして13日21時現在、東北地方の広範囲になだれ注意報が発表されています。このなだれ注意報は、日中の気温上昇によってなだれが起こる可能性が高まり発表されていたもので地震とは直接関係ありません。ただ、元々気温が上がって注意が必要なほど雪が緩んでいた所に、地震の大きな揺れが加わったことになります。

一層なだれの起きやすい状況になっていると思われますので、雪の多く積もっている地域にお住いの方は十分ご注意ください。

気象予報士 / ウェザーマップ所属

東京都出身。大学卒業後、会社員やフリーターなどを経て、2012年に気象予報士を取得。2015年からミヤギテレビにて気象キャスターとして出演中。趣味はバイクに乗ること、目標は「宮城の天気と言えばこの人!」と言われること。南東北の北東から、天気の怖さと面白さをお伝えします。

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