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寒波抜けて今週は気温上昇 冬はもうほぼ終了?

小杉浩史気象予報士 / ウェザーマップ所属
ようやく冬らしい景色になったスキー場(みやぎ蔵王えぼしリゾート 9日著者撮影)

きのう9日(日)に、宮城県のみやぎ蔵王えぼしリゾートスキー場にまた行ってまいりました。今シーズンここまでは雪の少なさを取材するために足を運んでいましたが、先週流れ込んだ寒気により雪不足は解消、十分にスキーを楽しむことができました。

9日(日)のみやぎ蔵王えぼしスキー場(著者撮影)
9日(日)のみやぎ蔵王えぼしスキー場(著者撮影)

スキー場の方にとっては待望の雪となりましたが、この冬らしい天気や寒さもあっさり終了となってしまいそうです。

暖冬の中では異例の寒気

6日(木)頃からは日本の上空に強い寒気が流れ込んできています。テレビでは「今シーズン最強の寒波」などと言われ、実際この寒気が流れ込んでからは一気に冬らしい天気や寒さになりました。

2月6日(木) 上空約5500mの寒気(提供:ウェザーマップ)
2月6日(木) 上空約5500mの寒気(提供:ウェザーマップ)

主だったものを挙げると

・6日(木) 新潟県の関山で、前日は1cmしかなかった積雪が一気に77cmまで増加

・7日(金) 岩手県の薮川で今シーズン本州初の-20℃台、宮城県でも駒ノ湯と新川で今シーズン宮城県初の-10℃台を観測

・8日(土) 青森県の酸ヶ湯で積雪が3mを超える

・9日(日) 網走で平年より19日遅い流氷初日

と、遅れていた冬が一気にやってきた感があります。

なぜ暖冬が続いていた中でここまで強い寒気がやってきたのでしょうか。

2月6日(木) 上空約5500mの寒気(提供:ウェザーマップ)
2月6日(木) 上空約5500mの寒気(提供:ウェザーマップ)

図は北半球を北極の真上から見たもので、6日に流れ込んできた寒気を地球規模で見ると、北半球の寒気が大きく2つに割れていたことが分かります。

ロシア付近に暖かい空気が流れ込んだことで寒気が割れ、そのうちの1つが押し出されるように日本列島に流れ込んだものと思われます。

2月13日(木) 上空約5500mの寒気の予想(提供:ウェザーマップ)
2月13日(木) 上空約5500mの寒気の予想(提供:ウェザーマップ)

ただ今週はこの大陸の暖かい空気に押されるようにして寒気が抜けていきます。これによりまた冬らしくない天気や気温がやってきそうです。

雪国はなだれに注意を

寒気が抜けるのに従い、今週は全国的に気温が上がります。

宮城県においても、バレンタインデーの頃には最高気温は15℃前後と一気に3月下旬~4月上旬並みになる見込みです。

今回の寒波で雪の降り積もった地域では、一気に雪解けが進む可能性がありますので、なだれなどに注意が必要です。

向こう16日間の仙台の予想最高気温(提供:ウェザーマップ)
向こう16日間の仙台の予想最高気温(提供:ウェザーマップ)

来週初めには一時的に寒気がやってきて再び気温が低くなりそうですが、それでも今回ほどの規模ではない見込みで、冬らしい冬はほぼ終了と言えるかもしれません。

気象予報士 / ウェザーマップ所属

東京都出身。大学卒業後、会社員やフリーターなどを経て、2012年に気象予報士を取得。2015年からミヤギテレビにて気象キャスターとして出演中。趣味はバイクに乗ること、目標は「宮城の天気と言えばこの人!」と言われること。南東北の北東から、天気の怖さと面白さをお伝えします。

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