台風19号 あす午後に宮城直撃 危険なレベルの暴風雨に警戒を
大型で非常に強い台風19号は、きょう11日(金)の18時現在は八丈島の南の海上にあり、まだ宮城県からは遠く離れています。
この台風は今後も北上を続け、あす12日(土)の夜に東日本から上陸、宮城県にはあす夜遅くからあさって13日(日)の未明に最も近付く見込みです。
ただこの「最も近付く」というのはあくまで台風の中心が最も近付く時間帯でしかなく、それよりも前から宮城県においても雨や風が非常に強まります。あす午後は外出が危険なレベルの暴風雨になりそうです。
ふた月分の雨が一日で降るおそれ
今回の台風は、中心の北側に活発な雨雲が分布しています。台風の中心が近付く前から、こうした雨雲が宮城県にもかかり続ける見込みです。
宮城県においては、あす午後は時間とともに雨が強まり、夕方以降は非常に激しい雨が降る予想です。しかも今回はその「非常に激しい雨」が、あさっての未明にかけて長時間降り続くため、雨量が多くなる予想です。
今回の台風で、宮城県内の総降水量は200~300ミリに達する予想です。これは仙台の平年値で言えば、9月と10月の降水量の合計値に近いものになります。ふた月分の雨がわずか一日で降ってくると思っていいでしょう。
宮城県は比較的大雨が少ない地域で、決して雨に強くありません。土砂災害、川の増水・氾濫、低い土地の浸水・冠水などが発生してもおかしくない雨量の予想です。厳重に警戒をしてください。
沿岸中心に吹き荒れる暴風
今回の台風は暴風域が非常に大きく、宮城県においても台風の接近に伴って、あす午後は次第に風が強まります。
沿岸部では、瞬間的には35メートルと立っていられない程の暴風が吹き荒れ、トタン屋根が外れたりビニールハウスのフィルムが破れたりするおそれがあります。
また台風の接近に伴って宮城県の沖合では、波の高さは8メートルにまで達する予想ですので、海には決して近付かないでください。
避難行動は午前のうちに
「宮城に来る頃には台風は弱まる」という認識が宮城にお住いの方の中にはあるかもしれません。確かに今回の台風も、ピーク時に比べれば勢力を落としながら北上してきますが、それでも宮城に近付く台風としては十分に強い勢力で直撃します。
あす午後は外出が危険なレベルの暴風雨になるおそれがありますので、避難所などへの移動は午前のうちに済ませ、午後は安全な場所に身を置き、外出を控えてください。
あさって(日)になると、台風は徐々に離れていく見込みで、午後は次第に晴れ間が出てきそうです。