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宮城県 節分にかけて2日で2か月分の気温変化 雪崩に注意を

小杉浩史気象予報士 / ウェザーマップ所属
(蔵王エコーライン 1月19日著者撮影)

あさって2月3日(日)は節分、その翌日の2月4日(月)は二十四節気の立春です。節分は「季節の分かれ目」と書く通り、暦の上では冬と春の分かれ目ですが、宮城では本来はまだまだ寒さが続く時季です。

ところが今年の宮城県は、本当に冬の気温から春の気温になっていきそうです。

(きょうの寒気と暖気の予想 提供:ウェザーマップ)
(きょうの寒気と暖気の予想 提供:ウェザーマップ)
(3日の寒気と暖気の予想 提供:ウェザーマップ)
(3日の寒気と暖気の予想 提供:ウェザーマップ)

きょう2月1日(金)は強い寒気が流れ込んで寒くなりましたが、今回の寒気はすぐに抜けていきます。

3日の節分から4日の立春にかけては、この寒気が抜けた所に南からの暖かい空気が流れ込んでくるため、気温が日に日に高くなっていきます。

最高気温は、きょうは2℃前後と1月下旬並みだったものが、節分は3月下旬並みの12℃前後=2日間で2か月分の気温変化をすることになりそうです。

そしてこの暖かい空気と、大陸にある冷たい空気がぶつかり合うことで、3日は低気圧が発生します。

(4日未明の雨と雪の予想 提供:ウェザーマップ)
(4日未明の雨と雪の予想 提供:ウェザーマップ)

この低気圧によって3日の夜から4日にかけては天気の崩れる所がありそうです。しかも気温が高いため、降るものは山沿いでも雪ではなく雨の可能性が高くなっています。雪が多く積もっている地域では雪崩にご注意ください。

(気象庁発表 仙台の予想最高気温より 著者作成)
(気象庁発表 仙台の予想最高気温より 著者作成)

さらにこの暖かい空気と、この時季本来の冷たい空気が激しくせめぎ合うため、来週にかけては気温のアップダウンが大きくなります。体に堪える気温変化が続きそうですので、体調管理にもご注意ください。

気象予報士 / ウェザーマップ所属

東京都出身。大学卒業後、会社員やフリーターなどを経て、2012年に気象予報士を取得。2015年からミヤギテレビにて気象キャスターとして出演中。趣味はバイクに乗ること、目標は「宮城の天気と言えばこの人!」と言われること。南東北の北東から、天気の怖さと面白さをお伝えします。

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