GWのガソリン価格、今年は4年ぶり高値

(ペイレスイメージズ/アフロ)

4月28日から2018年のゴールデンウィーク(GW)が始まった。長い人は9連休となり、帰省や行楽など、自動車でロングドライブする人も多いだろう。そこで気になるのがガソリン価格になるが、今年のガソリン価格はGW期間中としては4年ぶりの高値になっている。

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資源エネルギー庁が発表した最新の「石油製品価格調査」によると、4月25日時点のレギュラーガソリン価格は全国平均で1リットル=144.1円となっている。昨年の133.9円からは10.2円(7.6%)、一昨年の116.6円からだと27.5円(23.6%)もの大幅な値上がりになる。国際原油相場が急落する前の14年の164.2円はまだ大きく下回っているが、これでGWのガソリン価格は2年連続であり、安いガソリン価格の終了時期が近づいていることが強く印象付けられる状況にある。

ガソリン価格は、2016年3月7日には112.0円まで値下りしていたが、昨年11月20日以降は22週連続で140円台での取引になっており、ここ最近の国際原油価格の動向からは14年12月22日以来の150円台の節目突破の時期も近づいている可能性が高い。GW中の一時的な現象ではなく、急落していたガソリン価格が従来の価格水準に回帰する過程であり、今後も現行価格水準から大きく下げる可能性は低いとみておくべきだろう。

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■原料の原油価格は3年半ぶりの高値

こうしたガソリン価格が急騰している背景は単純であり、原料となる原油調達コストの急騰が進んでいることだ。

国際指標となるNYMEX原油先物価格の場合だと、2014年上期の1バレル=100ドル台に対して、16年2月には一時26.05ドルまで急落したことが、国内ガソリン価格の急落を促していた。米国でシェールオイルの急激な増産が進んだのに対して、石油輸出国機構(OPEC)が需給管理に失敗したことが、原油価格の崩壊を促していた。

しかし、原油価格の急落は当初はシェールオイルの減産を促し、17年1月以降はOPECやロシアが協調減産体制に移行する中、良好な需要環境の支援もあって、足元では60ドル台後半までの回復を見せている。

急増していた世界の石油在庫も概ね過去5年平均の水準まで減少しており、供給過剰状態の解消が原油安是正の動きに直結しているのが、特に昨年後半以降の原油価格の値動きである。更に、足元では米国のトランプ政権がイラン核合意の見直しに意欲を示していることで、地政学リスクの高まりを背景とした投機マネーの流入も活発化している。

国際原油価格が14年11月以来となる3年半ぶりの高値圏に到達していることが、GW中のガソリン価格の高騰を促している。家計にとっては、今年のGWは少し厳しいガソリン価格環境になっている。

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