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NY原油24日:クリスマス休暇前の買戻しで続伸

小菅努マーケットエッジ株式会社代表取締役/商品アナリスト
(写真:アフロ)

NYMEX原油2月限 前日比0.60ドル高

始値 37.86ドル

高値 38.28ドル

安値 37.38ドル

終値 38.10ドル

クリスマス休暇を前に買い戻しが膨らみ、続伸した。

需給面に大きな材料は見当たらなかったが、週末はクリスマス休暇で3連休となることもあり、売り方ファンドの買戻しが先行した。アジア・欧州タイムは37ドル台後半での取引になったが、ニューヨークタイムに入ると為替がドル安方向に振れたこともあり、ショートカバー主導で地合を引き締めている。

前日は米原油在庫が予想外の減少となったことが原油相場の急伸を促したが、その影響はみられない。米原油輸出解禁で米国内在庫の積み増しペースは鈍化し易くなるが、過剰在庫という基本フレームに変化はなく、米国内需給要因から安値是正を進めるような必要性は見いだせない。本日の上昇に関しても、1)ドル安、2)クリスマス休暇前の二つの文脈で理解しておけば十分だろう。

原油相場の基調が下向きとの判断に修正を迫る必要性は乏しいが、年内のポジションをクローズする動きから、短期トレンドは不安定化し易い。もっとも、過剰供給是正を促すには、いずれにしても原油安が必要との見方が強く、35ドル割れ定着を打診するステージが続く見通し。季節要因から在庫積み増し傾向にブレーキが掛かり易いことに注意が必要だが、自立反発的な動きに留まろう。年末に向けてショートカバーが膨らみ易いが、原油相場が本格的に上昇するシナリオを描くことは難しい。

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マーケットエッジ株式会社代表取締役/商品アナリスト

1976年千葉県生まれ。筑波大学社会学類卒。商品先物会社の営業本部、ニューヨーク事務所駐在、調査部門責任者を経て、2016年にマーケットエッジ株式会社を設立、代表に就任。金融機関、商社、事業法人、メディア向けのレポート配信、講演、執筆などを行う。商品アナリスト。コモディティレポートの配信、寄稿、講演等のお問合せは、下記Official Siteより。

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