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NY原油7日:続落、米リグ稼動数増加と供給超過の長期化への警戒感

小菅努マーケットエッジ株式会社代表取締役/商品アナリスト
(写真:アフロ)

NYMEX原油9月限 前日比0.79ドル安

始値 44.82ドル

高値 45.16ドル

安値 43.80ドル

終値 43.87ドル

米石油リグ稼動数の増加、過剰供給体制が長期化するとの警戒感などを背景に、続落した。

米ベーカー・ヒューズ社発表の米石油リグ稼動数は前週比+6基の670基となった。7月下旬以降はリグ稼動数が緩やかなペースでの回復傾向を見せており、シェールオイル生産が原油価格の安値対応を急ピッチで進めているリスクが警戒される。まだ産油量そのものが大きく上振れしている訳ではないが、少なくとも現行価格水準でシェールオイルの生産高見通しに下方修正を迫るのは難しいことは明らかであり、原油相場の反発余地は限定的との見方が優勢に。

本日は需給面に特に目立った材料などは見当たらなかったが、引き続き国際需給バランスの供給超過状態が続くとの見方も、強力な上値圧迫になっている。米金融大手ゴールドマン・サックス・グループが来年も原油相場の低迷が続き、更に原油安が進むリスクを指摘したことなども、心理的に売り込み易い地合を作り出している。供給超過に傾いた原油需給のリバランスが遅れているとの見方が、原油安を正当化するとの見方が支配的になっている。

本日は為替相場がドル安方向に振れたが、供給超過状態の解消には更なる原油安が必要との見方が支配的である以上、なお下値不安を想定しておく必要がある。前日には45ドルの節目も割り込んでおり、3月17日の年初来安値42.63ドル、更には40ドルの節目が打診されることになる。

マーケットエッジ株式会社代表取締役/商品アナリスト

1976年千葉県生まれ。筑波大学社会学類卒。商品先物会社の営業本部、ニューヨーク事務所駐在、調査部門責任者を経て、2016年にマーケットエッジ株式会社を設立、代表に就任。金融機関、商社、事業法人、メディア向けのレポート配信、講演、執筆などを行う。商品アナリスト。コモディティレポートの配信、寄稿、講演等のお問合せは、下記Official Siteより。

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