今や乾電池の購入と言えば、真っ先に100円ショップを思い浮かべる読者も多いのではないだろうか?

まずは現状確認のため、電器店で大手メーカー製品を購入する場合と、100円ショップでの売価を比較してみよう。

大手家電量販店で、パナソニック「ネオ黒 マンガン乾電池 単3形 4本パック」(R6PNB/4VSE)を購入する場合、実勢価格は最安値で200円前後。

これに対し、100円ショップは店舗でまちまちだが、マンガンタイプの場合、「8本100円」で購入できると仮定しよう。単価に換算すると、その差は4倍。激安電池の中には、性能が劣る製品も見受けられるなど、玉石混淆の面はあるが、手に取り易く感じるのは確かだ。

しかし、100均乾電池よりもっと「お得」で、安心できる高品位な電池があるとしたら・・・

最新の「充電池」は100均を超える!

100均乾電池よりも「お得」になる可能性を秘めているのが、最新の充電式電池(二次電池)だ。充電池自体は新しいものではないが、技術改良が進んで性能がアップしつつ、低価格化も進んでいる。「昔の充電池」とは違うのだ。

例えばパナソニックの「eneloop lite(エネループライト)」。マンガン電池と同等の比較的小容量「950mAh」で低価格を実現したニッケル水素電池である。5,000回もの繰り返し充電が可能と高性能で、実勢価格は1本あたり180円程度と安価。単純計算すると、1回あたりのコストは、「180円÷5,000回=0.036円」と激安だ。

急速充電器「パナソニック BQ-CC55」(実勢価格2,000円前後)を加味しても、「(2,000円+180円)÷5,000回=0.436円」と、100均電池(100円÷8本=12.5円)に対し、約30倍もお得な計算になる。

「5,000回も充電しない・・・」との声が聞こえて来そうだが、損益分岐点は200回弱の計算。言い換えると、200回以上繰り返し充電すれば、100均電池よりもお得になる計算なのだ。

充電池利用の注意点

先述の通り、計算上は非常にお得な充電池だが、注意すべき点もある。

まずは電池を入れる機器が「充電池」に対応しているかどうか。充電池は電力を最後まで使い切る「過放電」の状態に陥ると、寿命が著しく短くなってしまう。(最新の充電池は、以前よりも過放電にも強くなっているが・・・)

充電池への対応が明記されている機器は、過放電に達する前に電源がオフになるよう設計されているので、安心して利用できる。

充電池への対応が明記されていない機器でも、多くの場合は充電池で動かすことができるが、過放電のリスクが付きまとう。例えばリモコンやラジオなど、消費電力の少ない機器は、電池残量が少なくても使い続けられるので、過放電に陥りやすい。本来、こうした機器での充電池使用は避けるべきだが、筆者宅の場合は、きちんと管理し、定期的に充電して過放電に陥らないよう注意して使用している。

パナソニックでは、充電池の上手な使い方として、「ニッケル水素電池を末永く使うためには、何に気を付けたら良いですか?」を公開しているので、基礎知識として理解しておきたい。

さいごに

充電池の弱点であった自然放電も大幅に改善されていて、例えば「eneloop lite(エネループライト)」の場合、1年放置しても85%の電力を維持できるとしている。

性能が大幅に向上し、弱点の多くを克服して用途は広がっているのだ。充電池を活用して、コストと資源の節約に役立てよう!