近未来の家電はこうなる?! (前編)

シャープ「新規事業分野の取り組みに関する説明会」にて。2014年6月5日筆者撮影

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シャープ株式会社は、2014年6月5日、同社の研究拠点である天理工場にて、報道陣向けに「新規事業分野の取り組みに関する説明会」を開催した。2013年度に続いて2度目の開催となる。説明会を開催する主旨や狙いおよび展示概要などは経済紙に任せ、ここでは、展示されていた新技術や展示品から、明日の家電、来年の家電、未来の家電を予想してみる。「あっ」と驚く面白ネタも見つかった。

今回の前編と、次回の後編で、詳しく紹介したい。

面白家電 その1 「やわらか食調理器」

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展示会場で筆者が最も興味を持ったのが、「やわらか食調理器」なる新発明品。

なんと、一般的に固いとされる食材が、文字通り柔らかくなる。試食したが、タケノコ、ゴボウ、レンコンが、舌で軽く潰せてしまい、驚くばかりだ。やわらかさは調整も可能だという。

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やわらかくしてしまうと、食材本来の食感は楽しめなくなってしまうが、咀嚼できない高齢者の場合、予め機械で磨り潰されたペースト状の特別な食品を口にするよりも、原型のまま口にする方が自然で食事も楽しくなるだろう。

家族と同じテーブルで、見た目が同じ料理が「やわらかく」食べられるのは何よりだ。

説明員によると、原理は未だ明かせないとのことだが、「電子レンジと炊飯器の中間のようなイメージ」というヒントを貰えた。また、熱は加えるものの、熱に頼るものではないそうで、栄養分もそれほど失われないと言う。

製品化は少し先になりそうだが、電子レンジのように、一家に一台導入できるようになるかもしれない。

高齢化社会を控え、シャープにとっても、消費者にとっても、夢のある新技術に思えた。

面白家電 その2 「静音スイーパー」

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開発者には叱られそうだが、地味ながら「スゴイ!」と思ったのが「静音スイーパー」。

見た目はモップかハンディクリーナーのようだが、従来の掃除機のようにモーターで空気ごと吸い込む原理ではなく、全く新しい吸塵技術を応用しているという。写真の試作機は単三型乾電池3本で動作していて、消費電力も少なそうだ。

実際に試してみたが、フローリング上の塵や髪の毛が吸い取られた。ネコが舌で舐める取るように、音もなくキレイさっぱりに。

原理は未だ秘密だそうで、吸引するヘッド部分の写真撮影もNGだった。安易な推測は控えたいが、使用感や消費電力の少なさから、静電気的なものかもしれない。

試作機の完成度は高く、早ければ2014年、遅くとも2015年には消費者の手に届きそうな雰囲気だ。

「静音スイーパー」は、静音性が高く、夜中でも、赤ん坊が眠っていても、遠慮なく掃除ができる。ロボット掃除機に続く掃除革命が起こるかもしれない。

面白家電 その3 「たべごろセンサー」

こちらはアイデア紹介に近い技術紹介。果物が発するガスをセンサーでキャッチして、食べ頃を計測しようというアイデアである。

現時点では、果物の発生するガスの種類と量で、熟れ度合いが判定できることが分かっているという。

応用例として、センサーを小型化し、スマホに内蔵すると、将来、スマホで果物の食べ頃が判定できる・・・という展示内容だった。

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具体的には、写真撮影で果物の種類を特定し、センサーを果物にかざして、ガスの量で熟れ度合いを画面に表示することになるだろう。

店頭で果物を購入する際、手軽に熟れ度合いが分かると、今日食べるのか、明日食べるのかで、品定めが出来る。

また、購入した果物の食べ頃が分かるのも重宝だろう。特に高級メロンやマンゴーなどは、カットしてから「未だ熟れてなかった」、あるいは「食べ頃を逃した」という事態になると悔しい。「たべごろセンサー」があれば安心に違い無い。

スマホに内蔵するのも面白いが、冷蔵庫に搭載して、食べ頃の食材を教えてくれるのも便利そうだ。傷みかけた食材から片付ければ、廃棄ロスも少なく、家計にも地球にも優しかろう。

ほかにも、いろいろ面白ネタがあった。次回の後編も乞うご期待!!