2014年は4Kテレビが面白い!遂に本格普及か?!

写真はイメージです(筆者撮影)

「4Kテレビとは?」 、という方は、以下の解説記事を参照してください。

話題の「4K テレビ」とは? (All About)

4Kテレビが初めて登場したのは2011年。東芝の「REGZA 55X3」(55V型)が第1号だった。当時の店頭売価は約90万円と、一般家庭では受け入れられない価格に加え、画質面でも機能面(外部機器との接続インターフェイス)でも未熟で、「顔見せ」といった印象が強かった。

その後、テレビ製品としては、ソニー、シャープ、パナソニックが追随してきたが、ラインナップは豊富と言えず、画面サイズも50V型以上に限られてきた。

また、映像ソースも、放送やブルーレイなど、未だフルHD(2K)が主流であり、4Kテレビの普及を危ぶむ声も聞かれた。

そして2014年4月、連日、各社から新型4Kテレビの発表が相次いでいる。どれも興味深く、筆者は本格的な普及の兆しを感じる。

各社の取り組みと、筆者が「4K普及元年」と見る理由とは?

40型も製品化 東芝

東芝は、40V型の「40J9X」、50/58/65/84V型の「Z9X」5モデルを発表した。

中でも注目したいのは、40V型の「40J9X」。4Kテレビで初めて40V型という小画面サイズを実現した。実売価格も23万円前後が見込まれるなど、価格も身近になった。10年前に地デジチューナー対応の32型フルHDテレビ(当時20~25万円)を買った、新しいモノ好きのユーザーなら、手に届く価格ではないだろうか?

50型以上に比べ、比較的小型の40型は、画面サイズが小さい分、画素の密度が高くなる。テレビとしてだけでなく、パソコンモニタとして、また、写真を鑑賞する用途としても、楽しく活用できそうだ。

画質に磨きをかける パナソニック

パナソニックは、50/58/65V型の「AX800」シリーズを発表した。

新高画質化技術「ヘキサクロマドライブ」(HEXA CHROMA DRIVE)を打ち出し、正確な色再現性を謳っている。実は、液晶テレビは、映像が暗い場面で色の再現性が不正確になるという課題を抱えていた。制作者の意図した色再現に期待がかかる。

パナソニックが4Kテレビに参入したのは昨年2013年で、65型の1モデルしかなかった。今年は夏に3サイズ(デザイン違いを含めると5モデル)、秋にもさらなる高画質モデルの投入が見込まれ、ラインナップの強化が拡販を後押ししそうだ。

新しい高画質化時代へ ソニー

昨年2013年、4Kテレビで存在感を高めたのがソニーだ。中でも小型で価格重視の「KD-55X8500A」は、現在、実売価格で25万円前後まで値下がりしており、値頃感は高い。

本日発表の2014年の夏モデルは、「X9500B」(65/85V型)、「X9200B」(55/65V型)、計4モデル。

「X9500B」は、映像の明るい部分をより明るく表示しつつも白飛びせず、暗い部分もきちんと表現できるハイダイナミックレンジ表示(カメラのHDR撮影をイメージすると良い)が可能で、実際に映像を観たが、従来の液晶テレビの限界を超える進化が見て取れる。

「X9200B」は、音にこだわったモデルで、こちらも実際に試聴したが、別途オーディオシステムを追加せずともホームシアターが楽しめるレベルに達している。ソニーの実力とヤル気がひしひしと感じられ、ヒットしそうな匂いがする。

4Kテレビが普及元年と考える、その他の理由・・・

新モデルを発表した各社モデルの魅力や特徴を個別に紹介したが、筆者が4Kテレビ普及元年と考える理由はそれだけでない。

2014年モデルからは、各社の製品とも、間もなく始まる4K放送の映像圧縮技術「H.265/HEVC」のデコード対応していたり、外部から4K映像を入力するためのHDMIも、ハリウッドの映画メジャーが要求する映画著作権保護の規格HDCP 2.2に対応するなど、基礎機能も整った。つまり、将来に渡って使い続けられる安心感も一定の水準に達した。もう、4Kは、新スタンダードと呼べるまでに熟したのだ。

地デジ対応の薄型液晶テレビに飛びついたユーザーは、そろそろ10年を迎え、買い替え需要も見込まれる。4Kテレビが低迷するAV家電業界を救うのか?2014年末には答えが出そうだ。