初回三者凡退の可能性はわずか18%。プレミア12の侍ジャパン打線は歴代最強

優勝、優勝、ベスト4。

日本は過去3回のWBCで圧倒的な成績を残してきた。これまでの侍ジャパンの打線の中で最も得点力が高いのはどの大会の時か。また、今年新たに開催される国際大会、プレミア12の打線はどうか。その直前のシーズンの成績を基にRC27(その選手1人で打線を組んだら何点取れるか)の平均値を算出し、各大会での最終戦のオーダーを比べてみた。

第一回WBC・・・6.35点

1.(遊)川崎

2.(二)西岡

3.(右)イチロー

4.(指)松中

5.(左)多村

6.(捕)里崎

7.(一)小笠原

8.(三)今江

9.(中)青木

走れる選手が多く「スモールベースボール」という言葉がよく使われるようになったのもこの頃から。疑惑のタッチアップで一躍有名になったボブ・デイビットソンの判定も結果的にはドラマを生むことに一役買った。初代チャンピオンに輝いた王ジャパンのこの打線で予想される得点は6.35点。実はこれは第二回、第三回の打線よりも高い。不振の福留、故障離脱の岩村をオーダーから外してこの破壊力。堅守とつなぐ攻撃という日本の野球を世界に知らしめた。

第二回WBC・・・6.24点

1.(右)イチロー

2.(遊)中島

3.(中)青木

4.(捕)城島

5.(一)小笠原

6.(左)内川

7.(指)栗原

8.(二)岩村

9.(三)片岡

大会を通して調子の上がらなかったイチローが最後の最後にヒーローになった第二回大会。試合方式は2回負けたら敗退のダブルイリミネーションが採用され宿敵・韓国とは決勝を含めて5度対戦することに。第二回大会の打線で予想される得点は6.24。第一回大会よりほんのわずかに数字を落とすがこれは日本とメジャーの成績を同一とみなして計算しているためか。当時は日本在籍ながら後のも含めればメジャーリーガーが野手だけで7人。ワールドクラスの打者が最も多かったチームだ。

第三回WBC・・・5.67点

1.(二)鳥谷

2.(指)井端

3.(右)内川

4.(捕)阿部

5.(遊)坂本

6.(中)糸井

7.(左)中田

8.(一)稲葉

9.(三)松田

メジャー組の不参加によりNPB所属選手のみで戦った第三回大会。3連覇を目指したが準決勝で涙を飲んだ。大会序盤、実力差があるはずのブラジル、中国相手に苦戦しキューバには黒星。第2ラウンドでは組み合わせに恵まれキューバ戦で消耗したオランダ投手陣を打ち込んだが過去2大会と比べると打線として機能している場面は少なかった。予想される得点も5.67点と最少になったが、数字には表れにくい鳥谷の盗塁やDH・井端の右打ちなど高い技術力が随所に光った。

プレミア12のオーダー例・・・7.22点

1.(中)秋山

2.(二)山田

3.(右)柳田

4.(指)中村

5.(左)筒香

6.(一)中田

7.(三)松田

8.(捕)嶋

9.(遊)坂本

シーズン最多安打記録を更新した秋山とトリプルスリーを達成した山田、柳田で組む上位打線は脅威。OPSは.941、1.027、1.101でこれはそのまま12球団のトップ3となる。この3人は出塁率も高く三者凡退する確率はわずか18%。シーズン中と同じ働きが出来れば相手の先発投手は最も不安な立ち上がりにまず間違いなくランナーを背負って4番を打席に迎えることになる。注目の4番だが背中の痛みで辞退という報道もあった中村が代表メンバーに選出された。軽症で大会出場に支障が無いとすれば、上位打線の3人は足も速いため2死1塁からでも当たりによっては長打1本で生還が可能。7点超えが予想される高い得点力は言うに及ばず、この打線のもう1つの魅力は若さだ。投手陣も藤浪、大谷らがメンバー入りするなど20代前半から中盤の選手が多く、これから数年間の国際大会は盤石の布陣で戦えそう。新時代の到来を予感させる侍ジャパンがWBCに続き初代チャンピオンの栄光を目指す。