最も価値あるトリプルスリーは松井稼頭央だった

やっぱりリトル松井は凄かった

3割30本30盗塁、トリプルスリーと呼ばれるこの数字は打力と走力に優れた隙の無い好打者としての証。トリプルスリー達成者は2002年の松井稼頭央を最後に10年以上現れていない。

過去の達成者は以下の8人

1950年 岩本義行(松竹) .319 39本 34盗塁

1950年 別当薫(毎日) .335 43本 34盗塁

1953年 中西太(西鉄) .314 36本 36盗塁

1983年 簑田浩二(阪急) .312 32本 35盗塁

1989年 秋山幸二(西武) .301 31本 31盗塁

1995年 野村謙二郎(広島) .315 32本 30盗塁

2000年 金本知憲(広島) .315 30本 30盗塁

2002年 松井稼頭央(西武) .332 36本 33盗塁

この中で最も多くの得点を生み出したのは誰なのか?

RC(Runs Create)という指標は文字通りその打者が生み出した得点を表し、犠打、盗塁、併殺打なども計算に含んだ総合的な得点能力を示す。

計算式は(A+2.4C)(B+3C)÷9C-0.9C

A=安打+四死球-盗塁死-併殺打

B=塁打+0.26×四死球+0.53×(犠打+犠飛)+0.64×盗塁-0.03×三振

C=打数+四死球+犠打+犠飛

大まかには(出塁×進塁)÷(打席)となっている。これで上記8人がトリプルスリーを達成したシーズンに何点の得点を生み出したかを計算すると

岩本義行 114点

別当薫 118点

中西太 99点

簑田浩司 110点

秋山幸二 103点

野村謙二郎 117点

金本知憲 115点

松井稼頭央 136点

となる。

歴代の好打者と比較してもやっぱりリトル松井は凄かった。2002年の西武の総得点は672点だから松井稼頭央は1人でチーム総得点の約20%を生み出したということになる。この年の西武は、カブレラも打率.336で55本塁打と大爆発。41の貯金を積み上げ2位に16.5ゲーム差をつける独走でパリーグを制した。

次のトリプルスリーは柳田か丸か

張本勲はトリプルスリー達成のシーズンは無いが通算成績は打率.319、504本、319盗塁と生涯トリプルスリーを達成している。現役時代を知らない者にとっては「たくさんヒットを打った人」というイメージが強いが通算504本塁打は鉄人・衣笠祥雄と並ぶ歴代7位、319盗塁はスーパーカートリオの一角、高木豊に次ぐ歴代24位の数字だ。現代の安打製造機・イチローは昨季終了時の日米通算成績が打率.329、229本、671盗塁。打率と盗塁は問題なしだが生涯トリプルスリーには本塁打が届きそうにない。

現役選手でトリプルスリーに近いのは

柳田(ソフトバンク) .327 13本 22盗塁

丸(広島) .312 15本 17盗塁

糸井(オリックス) .352 12本 26盗塁

他にも身体能力から言えば陽(日本ハム)、山田(ヤクルト)、梶谷(DeNA)らが候補。若い選手が多くこれからの活躍に期待だ。