6カードを終え折り返しとなった交流戦、ここまではセリーグ34勝、パリーグ35勝と拮抗している。首位・中日でも貯金は3。最下位・広島までのゲーム差は3.5。まだまだ優勝の可能性は多くのチームに残されておりMVP候補も複数いる。過去9年間のMVPは全て優勝チームから選出され内訳は投手5人、野手4人と半々になっている。

ルーキー・石川(ロッテ)が奮投

過去の交流戦MVP投手成績

2012年 内海(巨人) 4勝0敗 防御率1.29

2009年 杉内(ソフトバンク) 3勝0敗 防御率1.23

2007年 グリン(日本ハム) 5勝0敗 防御率1.01

2006年 小林雅英(ロッテ) 3勝0敗13セーブ 防御率0.47

2005年 小林宏之(ロッテ) 5勝0敗 防御率2.74

当然のことながら抜群の数字が並ぶ。受賞者は必ずしも優勝チームの防御率トップとは限らないが”無敗”という要素が大きいようだ。

今季の交流戦投手成績

金子(オリックス) 1勝0敗 防御率0.00

則本(楽天) 2勝0敗 防御率0.36

石川(ロッテ) 1勝0敗 防御率0.69

菅野(巨人) 0勝1敗 防御率0.75

金子は交流戦で17回を投げ無失点。個人成績は文句なしだがチームは6勝6敗で7位。優勝チームから選出されることを考えればやや厳しいか。防御率2位の則本も所属する楽天は5勝7敗と黒星が先行。その点、ロッテと巨人は首位・中日まで0.5ゲーム差と優勝を狙える位置につけている。無敗にこだわるなら石川が投手では最有力候補。ちなみにMVP受賞の先発投手で最も投球回が少ないのは2012年の内海で35回。石川は2試合での投球回が13回。MVP獲得のためには残り3試合全てで7回以上1失点以下レベルのパフォーマンスが目安。ハードルは高いがルーキーがMVPを受賞すれば初の快挙となる。

打率.350ではトップ10にも入れない

過去の交流戦MVP打者成績

2014年 長谷川(ソフトバンク) .418 3本 18打点

2011年 内川(ソフトバンク) .326 4本 20打点

2010年 T-岡田(オリックス) .317 6本 24打点

2008年 川崎(ソフトバンク) .366 0本 4打点

2010年のT-岡田は左足首を痛め7試合を欠場し、規定打席にも達していないがトップタイの24打点と勝負強さが評価された。川崎、内川、長谷川のソフトバンク3選手はチームトップ打率の選手がそのままMVPに選ばれた。

今季の交流戦打者成績

鳥谷(阪神) .457 1本 10打点

柳田(ソフトバンク) .422 1本 10打点

山田(ヤクルト) .412 1本 11打点

ルナ(中日) .391 2本 7打点

陽(日本ハム) .391 3本 11打点

荒波(DeNA) .391 0本 1打点

全体的に高打率の数字が並び、.300ジャストの上本(阪神)で24位。12試合を消化した時点では打率が.350あってもトップ10に入れない。個人成績にチーム成績も照らし合わせて考えると、借金2を抱える阪神とヤクルトの優勝は厳しいか。ソフトバンク、DeNA、日本ハムは首位・中日に1ゲーム差以内と十分に優勝圏内だ。柳田の6盗塁は糸井(オリックス)と並んでトップタイ。ルナと陽は長打率が.674と.717と抜群。荒波はインパクトにはやや欠けるが上記6選出の中では鳥谷と並んで最も三振が少ない。

交流戦は試合数が少なく、4打数4安打の大当たりの日があれば一気に打率が上がるため変動の幅が大きい。投手のように絞り込むことは難しいが柳田、ルナ、陽、荒波がMVPの有力候補であることには間違いない。