アマゾン、ワクチン接種済み従業員のマスク着用義務を解除、FBはオンラインイベント開催機能を拡大
筆者が注目した海外発最新テクノロジーニュース2本をダイジェストで
[1]アマゾン、ワクチン接種済み従業員のマスク着用義務を解除
米アマゾン・ドット・コムが、ワクチン接種済み従業員のマスク着用義務を解除すると、米CNBCが5月19日に報じた。
米国の物流施設など現場で働く従業員を対象とする新ルールを21年5月24日から適用する。必要な回数を接種後14日以上過ぎていることが条件。ジョンソン・エンド・ジョンソン製のワクチンは1回、ファイザー製とモデルナ製は2回の接種が必要となる。
従業員用ウェブサイトで接種情報を入力すると証明マークが付与される。倉庫などの施設に入場する際に係員がマークの有無を確認する。6月初旬には社員証に貼ることができるステッカーも発行する。
接種を受けた従業員も、手洗いや消毒、対人距離の確保などの安全手順をこれまで通り励行する必要がある。また、一部の州や地域では接種後もマスクの着用を義務付けている。それらの施設では行政当局の指示に従うとしている。
[2]フェイスブック、有料オンラインイベント開催機能を拡大へ
米フェイスブック(FB)が有料オンラインイベントのサービスで、独立スポーツリーグや高校スポーツチームの試合配信を検討中だと、米CNBCが5月19日に報じた。
小規模なスポーツ団体がライブ配信を主催できるようにする。オンラインのチケット(入場料)制を導入し、収益化を支援する。
同社は2020年8月に有料オンラインイベントの開催機能を導入した。北米や南米、欧州、アフリカ、中東、アジアなど44カ国・地域で提供している(現時点で日本は対象外)。イベントの種類は料理教室やゲーム・トーナメント、発表会などさまざま。フェイスブックの承認を得ると開催できるようになる。開催中は同社が内容を監視し、不適切な表現がないかをチェックする。
すでにプロスポーツの2部、3部リーグも利用している。21年3月に米フロリダ州で開催したプロトライアスロン大会のチケット代は2.99ドル(約330円)。会場に訪れた観客数よりも多い1万7000人が視聴した。7割が米国外から視聴したという。