筆者が注目した海外発最新テクノロジーニュース2本をダイジェストで

［1］アマゾンが美容室「Amazon Salon」オープン、「最新技術を試す場所」

米アマゾン・ドット・コムは4月20日、英国ロンドンで美容室「アマゾン・サロン」をオープンすると明らかにした。

店舗ではAR（拡張現実）技術を使い、顧客の画像にさまざまな髪の色のイメージを重ね合わせて表示するサービスなどを提供する。

また、「ポイント・アンド・ラーン」と呼ぶ技術を使って商品を紹介する。陳列棚のヘアケア製品を指さすと、大型ディスプレーに商品情報やメーカーの動画など表示する。スマートフォンで棚のQRコードを読み込むと、アマゾンの電子商取引サイトの商品詳細ページを表示し、そのまま購入できるという。

アマゾンは店舗について「美容業界と連携し、最新技術を試す場所」と説明している。

まず、アマゾンの社員向けにオープンし、数週間後に一般顧客の利用も可能になる。現在のところ、多店舗展開の計画はないという。

［2］アップル、有料ポッドキャストや独自プロセッサー搭載のiMac・iPad Proなど発表

米アップルは4月20日、音声番組を配信する「アップルポッドキャスト」でサブスクリプション（定額課金）を開始すると明らかにした。

2021年5月から世界170カ国・地域で提供を始める。新番組をいち早く聴けるほか、ボーナスエピソードや番組アーカイブなどの特典があり、広告なしで聴けることも利点だとしている。月額料金はクリエーターが設定する。

アップルは同日に開いたオンラインイベントで自社開発プロセッサーを採用したデスクトップパソコン「iMac」を発表した。

20年に発売したノートパソコン「MacBook」シリーズなどに搭載しているSoC（システム・オン・チップ）「M1」を採用。デザインを刷新し、本体の厚さを11.5ミリメートルにした。画面サイズは24インチ。本体のカラーバリエーションは緑、黄、オレンジ、ピンク、紫、青、シルバーの7色。価格は1299ドル（15万4800円）から。

「M1」を採用したタブレット端末「iPad Pro」も発表した。画面サイズは11インチと12.9インチの2種類。12.9インチモデルは「ミニLED」（100〜200μm）を採用した。価格は11インチモデルが799ドル（9万4800円）から、12.9インチモデルが1099ドル（12万9800円）から。

また、鍵や財布などの紛失を防ぐ小型機器「AirTag」も発表した。スマートフォン「iPhone」のアプリを使って探すことができる。価格は1個29ドル（3800円）、4個セットは99ドル（1万2800円）。4月23日に予約受付を開始し、同30日に発売する。