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アップル、より薄型・軽量の「MacBook Air」年内発売か、FBとアマゾンのロビー活動費増大

小久保重信ニューズフロントLLPパートナー
(写真:ロイター/アフロ)

 今日、筆者が注目した海外発の最新テクノロジーニュース3本をダイジェストで

[1]アップル、より薄型・軽量の「MacBook Air」を年内に発売か

 米アップルがノートパソコン「MacBook Air」の薄型・軽量モデルを市場投入する計画だと、米ブルームバーグが1月22日に報じた。

 画面サイズは現行モデルと同じ13インチだが、ベゼルを狭くし、本体を小さくするという。プロセッサーはアップル独自開発の次世代版を搭載し、「MagSafe」充電ポートが復活すると関係者は話している。早ければ2021年後半に販売を開始するという。

 また、16年以来最大の刷新となる「MacBook Pro」の新モデルや、約10年ぶりに新デザインを採用する「iMac」、米インテル製プロセッサー搭載「Mac Pro」の新モデルと、自社開発プロセッサーを搭載し、本体が半分の大きさになる「Mac Pro」も計画していると報じている。

[2]テスラCEO、CO2回収技術に1億ドルの賞金

 米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスクCEO(最高経営責任者)が「排出源や空気中から二酸化炭素(CO2)を直接取り込んで、再利用したり隔離したりする技術」に1億ドル(約104億円)の賞金を提供すると、ロイター米CNBCなどが1月22日に報じた。

 マスク氏が同21日にツイッターへの投稿で明らかにしたもので、詳細は今週発表するとしている。

 「カーボン・キャプチャー」とも呼ばれる「二酸化炭素回収・有効利用・貯留(CCUS: Carbon dioxide Capture,Utilization and Storage)」技術。

 気候変動に歯止めをかける切り札になると期待されているものの、これまで大きな進展が見られなかったとロイターは報じている。CNBCによると、現在世界に21の大規模なカーボン・キャプチャー施設があるという。

[3]フェイスブックとアマゾンのロビー活動費増加、米企業で1位と2位

 米フェイスブック(FB)と米アマゾン・ドット・コムの米政府に対するロビー活動の費用が増大したと、米ウォール・ストリート・ジャーナルが1月24日に報じた。

 2020年におけるフェイスブックのロビー活動費は前年比約18%増の約2000万ドル(約21億円)で、米企業の中で最大。これに次いだのがアマゾンで、同11%増の約1800万ドル(約19億円)。

 米グーグルは750万ドル(約8億円)で2年連続で減少した。米アップルは同9%減の670万ドル(約7億円)だった。

ニューズフロントLLPパートナー

同時通訳者・翻訳者を経て1998年に日経BP社のウェブサイトで海外IT記事を執筆。2000年に株式会社ニューズフロント(現ニューズフロントLLP)を共同設立し、海外ニュース速報事業を統括。現在は同LLPパートナーとして活動し、日経クロステックの「US NEWSの裏を読む」やJBpress『IT最前線』で解説記事執筆中。連載にダイヤモンド社DCS『月刊アマゾン』もある。19〜20年には日経ビジネス電子版「シリコンバレー支局ダイジェスト」を担当。22年後半から、日経テックフォーサイトで学術機関の研究成果記事を担当。書籍は『ITビッグ4の描く未来』(日経BP社刊)など。

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