ウエアラブル市場は今後もスマートウオッチが支配する 「日本が市場の成長に重要な役割を果たす」

(写真:ロイター/アフロ)

年平均11%増で推移する見通し

 米国の市場調査会社IDCが、先ごろまとめたレポート(推計値)によると、昨年(2018年)の全世界におけるウエアラブル機器の出荷台数は1億2530万台で、前年から8.5%増加した。

 世界的にスマートウオッチの人気が高まっているほか、新興国市場でウエアラブルを初めて購入する人が増えている。

 これにより、出荷台数は、年平均11.0%増と2桁成長で推移し、2022年の年間出荷台数は、1億8990万台に達するとIDCは見ている。

スマートウオッチへの移行進む、日本は3分の1以上

 IDCが定義するウエアラブル機器には、(1)「ベーシック・ウエアラブル」と呼ばれる、サードパーティー製アプリが使えない、安価なリストバンド型機器と、(2)スマートウオッチをはじめとする比較的高価な「スマート・ウエアラブル」がある。

 同社によると、この市場では、(1)のベーシック・ウエアラブルから(2)のスマート・ウエアラブルへの移行が進んでおり、今後もこの傾向が続くという。

 また、スマート・ウエアラブルは、先進国市場だけでなく、新興国市場にも広がっていく。そして、日本は世界のスマート・ウエアラブル出荷台数の3分の1以上を占めており、市場の成長に重要な役割を果たすと、IDCは指摘している。

スマートウオッチとリストバンド型で95%を占める

 ウエアラブル市場の動向についてIDCは、昨年7~9月期のレポートで、中国シャオミ(小米科技)の主力製品にもなっているベーシック・ウエアラブル、つまりリストバンド型機器の販売が好調だったと報告していた。

 だが、昨年1年間の推計値は、スマートウオッチが全体の約58%と大半を占め、これにリストバンド型が約37%で続いた。

 そして、スマートウオッチとリストバンド型の合計出荷台数比率は95.3%。ウエアラブル機器にはこのほか、シャツや帽子などに付ける「衣服型」や、ヘッドフォン/イヤホンなどの「イヤウエア型」もあるが、それぞれの比率はわずか数パーセントにとどまった。

スマートウオッチ、2022年には1.2億台に

 スマートウオッチの昨年における出荷台数は、7280万台。今後、年平均13.3%で伸び、2022年には1億2020万台に達するとIDCは見ている。

 そのOS(基本ソフト)を見ると、米アップルの「WatchOS」のシェアが44.4%となり、首位を維持。今後は、他のプラットフォームも勢いを増すため、WatchOSのシェアは2022年に35.8%へと低下するが、その時点でも同OSは首位だという。

 そして、WatchOSに続くのが、米グーグルの「Android」と「WearOS」。2022年時点のシェアは、それぞれ22.4%と19.8%になると、IDCは予測している。

  • (このコラムは「JBpress」2018年12月21日号に掲載された記事をもとに、その後の最新情報を加えて編集したものです)