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フェデラーが、ひざの手術をして成功! 復帰が待たれる

神仁司ITWA国際テニスライター協会メンバー、フォトジャーナリスト

オーストラリアンオープン準決勝で敗れた後に会見したフェデラー
オーストラリアンオープン準決勝で敗れた後に会見したフェデラー

テニスの4大メジャーであるグランドスラムにおいて、男子で最多となる優勝回数17回を誇るロジャー・フェデラー(スイス、ATPランキング3位、2月1日付け)が、スイスで2月3日に、断裂した半月板を修復するために、関節鏡によるひざの手術を実施し、成功したことを、彼の代理人である“チーム8”のトニー・ゴッドシック氏が発表した。

そのけがは、1月下旬にメルボルンで開催されたオーストラリアンオープンの準決勝で、フェデラーが敗れた後に起こったという。

この結果、フェデラーは、出場を予定していたATPロッテルダム大会(オランダ)とATPドバイ大会(UAE)の2大会を欠場する。

「ATPツアーで、自分のお気に入り大会であるロッテルダムとドバイに出られず、本当に残念です」

現在34歳のフェデラーは、今まで大きなけがをしたことがなく、手術はしたことがなかった。先月のオーストラリアンオープンでも、躍動感あふれるいいプレーをしていて、12回目のベスト4に進出していただけに、今回の手術は正直驚きだった。

だが、1998年にプロへ転向してから戦い続けた体が消耗していてもおかしくはないことで、今までが奇跡的だったともいえる。

「残念なことになってしまったけれど、今まで自分のキャリアでは、ほとんど健康でいられたことを本当に感謝しています。主治医は、手術は成功し、リハビリもうまくいくと保証してくれています。すぐにツアーへ戻ることができるでしょう」

このように語るフェデラーの復帰を待ちわびるファンは、世界中に大勢いるだろう。生きる伝説であるフェデラーが、再びテニスコートで、華麗で美しいテニスを見せてくれることを心待ちにしたい。

ITWA国際テニスライター協会メンバー、フォトジャーナリスト

1969年2月15日生まれ。東京都出身。明治大学商学部卒業。キヤノン販売(現キヤノンMJ)勤務後、テニス専門誌記者を経てフリーランスに。グランドスラムをはじめ、数々のテニス国際大会を取材。錦織圭や伊達公子や松岡修造ら、多数のテニス選手へのインタビュー取材をした。切れ味鋭い記事を執筆すると同時に、写真も撮影する。ラジオでは、スポーツコメンテーターも務める。ITWA国際テニスライター協会メンバー、国際テニスの殿堂の審査員。著書、「錦織圭 15-0」(実業之日本社)や「STEP~森田あゆみ、トップへの階段~」(出版芸術社)。盛田正明氏との共著、「人の力を活かすリーダーシップ」(ワン・パブリッシング)

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