評判のいい国はどこだ~2016年度版「評判のいい国・地域」ランキングで日本は14位

スウェーデン・ストックホルム(写真:アフロ)

日本は海外でどのように見られているのか。大雑把に言えば、ほとんどの国でかなり高い評価を受けているが、中国、韓国からは相当に低い評価だ、というのが私の感覚である。ただ中国、韓国の場合にも実際にはかなり高い評価がありながらも、「気に食わない」という感じで評価が低くなっているところもありそうだ。

実際に数字になるとどうなるのか。アメリカのコンサルティング会社であるレピュテーション・インスティテュートが2016年度版の「評判のいい国・地域」ランキングを発表している。このランキングは主要先進8カ国(G8)の4万8000人が調査対象の国・地域を、訪問先としての安全性や政策の先進性など16項目の基準で評価し、ランク付けを行ったものである。つまり、フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダ、ロシアの国民の意見であり、そのまま「世界」とは言えないかもしれない。いわゆる「先進国」がどのように見ているかの一つの指標にはなるかもしれない。素晴らしい評価とされる80ポイント以上の国はないが、評価が高い評価とされる70~80ポイントの国には14カ国が入っている。日本は14位でぎりぎりながらも強い評価の国だ。

評価の高い国

1位 スウェーデン(78.34)

2位 カナダ(77.82)

3位 スイス(77.00) 

4位 オーストラリア(76.84) 

5位 ノルウェー(76.18)

6位 フィンランド(75.16)

7位 ニュージーランド(74.68)

8位 デンマーク(74.25)

9位 アイルランド(74.11)

10位 オランダ(73.90)

11位 オーストリア(72.44)

12位 イタリア(71.68)

13位 イギリス(71.08)

14位 日本(70.97)

なんといっても北欧が強い。スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、デンマークの4カ国が入っている。カナダは2015年の調査では1位であったが、スウェーデンにトップの座を渡した。とは言っても非常に高い評価を受けていることは間違いない。オーストラリア、ニュージーランドといったオセアニア諸国も入っている。ヨーロッパも強い。北欧以外に、スイス、アイルランド、オランダ、オーストリア、イタリア、イギリスが入っている。調査の対象になった国民がヨーロッパが多いということもあるかもしれない。しかし、その対象の国民になっているフランス、ドイツはこのカテゴリーに入っていない。この中で日本が14位に入っているのはなかなかという感じはする。

安全であること、民主的であること、自然が美しいこと、環境への貢献があること、経済的に豊かであること、国民が友好的なこと、歴史・文化が豊かであること、国民が幸せであることなどがポイントのようだ。確かに北欧やオセアニアはかなりの部分でそんなイメージがある。

60~70ポイントの国は中間的評価の国のグループに入っている。

中間的評価の国

15位 フランス(69.32)

16位 ベルギー(67.95)

17位 スペイン(67.73) 

18位 ドイツ(67.55) 

19位 ポルトガル(66.53)

20位 シンガポール(60.12)

ほとんどがヨーロッパの国だ。フランス、ベルギー、ドイツなどが70ポイントを超えないのが不思議な感じもする。移民の増加や治安の不安なども影響しているのだろうか。ここでシンガポールが入っている。日本に続いてアジアでは2位となる。シンガポールは小さな国であるが、経済的には素晴らしい発展を遂げているし、治安もいい。交通の要所にもなっているので、欧米人もかなり身近に感じているのだろう。

次は、評価が弱いとされる国だ。ポイントが40~60ポイントの国となる。

弱い評価の国

21位 チェコ(58.73)

22位 コスタリカ(58.60)

23位 ペルー(58.56) 

24位 ブラジル(57.75)

25位 台湾(57.69) 

26位 タイ(57.00)

27位 ポーランド(56.71)

28位 アメリカ(56.32)

29位 アルゼンチン(55.66)

30位 ドミニカ(55.33)

31位 マレーシア(55.17)

32位 フィリピン(55.04)

33位 プレルトリコ(54.55)

34位 チリ(54.55) 

35位 パナマ(53.87)

36位 パラグアイ(53.59)

37位 インドネシア(53.43)

38位 キューバ(52.11) 

39位 モロッコ(51.99)

40位 ギリシャ(51.51)

41位 ベネズエラ(50.64)

42位 エクアドル(50.63)

43位 メキシコ(50.33)

44位 インド(50.29) 

45位 韓国(50.28) 

46位 アラブ首長国連邦(50.27)

47位 ボリビア(49.86) 

48位 ウルグアイ(49.57)

49位 南アフリカ(49.21)

50位 グアテマラ(48.66)

51位 イスラエル(47.43)

52位 ホンジュラス(47.30)

53位 カタール(46.87) 

54位 エルサルバドル(45.57)

55位 エジプト(45.22) 

56位 ルーマニア(44.11)

57位 中国(44.08)

58位 トルコ(42.73)

59位 ウクライナ(42.54)

60位 コロンビア(42.46)

61位 カザフスタン(41.58)

62位 ニカラグア(41.08)

63位 アンゴラ (40.95)

64位 アルジェリア(40.52)

28位にやっとアメリカが登場する。ちょっとした驚きだ。世界の超大国がイメージのうえでは、ペルー、ブラジル、台湾、タイ、ポーランドの下にランクされるのだ。ところで、もう一つの大国、ロシアはどうなっているのだろう。さらにランクは低く、65位となっている。力があることが評判とは直接的には結びつかない。新たな大国中国も苦戦だ。57位に甘んじている。

アジアの国を取り出せば、日本、シンガポールに続くのは、台湾、タイ、マレーシア、フィリピン、インドネシア、インド、韓国、中国となっている。韓国も先進国の仲間入りをしてかなり経つがイメージ的にはまだ低いようだ。