東京都知事選、2017年6月の都議会選との同時選挙の可能性

(写真:Motoo Naka/アフロ)

 舛添要一東京都知事の一連の不正、あるいは不適切な政治資金の使用や公用車の私的使用、高額な海外出張費問題などが話題になっている。次々と問題が提起されてきているが、決定的なものではなく、今後、どのような展開になるのかははっきりしない。都知事の辞任要求を叫ぶ声も大きいが、舛添知事に辞任する気配はなく、弁護士に調査を委託した。時間がかかるのは必至であり、また、舛添知事が委託した弁護士の調査結果として、辞任しか考えられない、という結論となる可能性はまずない。「反省しながら」もこのまま都知事を続けるということになる。

 後は、都議会が不信任案を突きつけるか、裁判などで公民権を失うかなどによる辞任しかない。今のままでは、都知事はレームダック状態であり、都政にも悪影響となることは間違いないが、オリンピックも絡み、状況の展開は不明瞭である。

 一気に舛添知事が追い詰められ、6月1日に辞任届を提出し、7月10日に参議院との同時選挙というシナリオを語る人もいたが、舛添知事が弁護士に調査を委託し、時間がかかることになり、このシナリオは消えた。今すぐに辞任されると、次の候補者選びの時間も確保できず、また問題のある人が選出される可能性もある。今となってはいきなりの辞任の可能性はない。伊勢志摩サミット、参議院選挙、そしてリオ・オリンピックとビッグイベントが続くので、今の山を乗り越えると、舛添バッシングもかなり静かになると考えられる。これまでのような厳しいバッシングが続くことはないだろう。

 これから決定的な不祥事が明らかにならない限りは、早期の辞任はないといえる。

 最も可能性があると考えられるのが、来年の都議選との同時選挙である。都議選は2017年6月に予定されている。その直前に議会が知事の不信任案を可決するなら、議会解散を打つ意味がなくなる。議会はリスクなしに不信任決議を行うことができる。選挙にもお金がかかるのであるが、都知事選と都議会選の同時選挙であれば、かなり節約することができる。来年6月に新都知事が決まれば、東京オリンピックはその新都知事の下での開催になる。3年という準備期間があるし、新議会とともに新たな東京都の構想を作ることができる。問題は、適当な候補者の擁立である。まあ、選挙まで1年があるとすると、それまでに準備ができる。テレビキャスターや公職を持っている人も、来年3月を目処に対応をすればいいのであり、かなり有望な候補者が出る可能性が高くなる。

 この機会を逃すと、舛添知事の任期満了、つまり2018年2月までは舛添知事のままでいくということになるだろう。舛添氏は再出馬するかもしれないが、ここまで都民の信頼を失った中では新しい知事が誕生することになる可能性が高い。おそらく任期満了まで待つことなく、来年の都議会選に合わせての同時選挙となるのではないだろうか。今年の冬あたりから候補者選びが水面下で活発化するのではないかと考えられる。