舛添東京都知事の今後の展開~ポスト舛添知事の顔ぶれは?

(写真:Motoo Naka/アフロ)

舛添要一東京都知事への批判記事、批判報道が止まらない。次々と新たな嫌疑がかけられている状態で、舛添知事の擁護の声はほとんど聞かれない。2年前の都知事選で圧勝した時の雰囲気は一変している。議員や職員からもあまり好かれていなかったようで、バッシングが続く。法的な問題としては額が小さく、モラル的にはもだにがあっても、果たして辞任にまで進むのかどうかは不明である。

5月13日の記者会見で説明があった疑惑の他に新たな疑惑が次々と報道されている。ヤフオクで美術品やラルフローレンの紺色ブレザーとスカートを政治資金から購入した疑惑も浮上している。週刊文春webでは、「新党改革から約400万円の政党交付金を“ネコババ”」した疑惑を報じている。前妻の片山さつき議員は、結婚時のDVや愛人発覚などを語っている。舛添バッシングのネタが次々とでている。

今後の展開はこうした新たな報道がどれだけ出るかにかかっているといえる。基本的にポスト舛添知事の適当な人がいないということが問題になる。任期満了での選挙なら対抗馬の準備もできますが、いきなりとなると選択肢が小さくなる。前回も猪瀬知事の辞任による選挙であり、舛添氏の擁立も慌てて行った経緯がある。猪瀬知事、舛添知事に不祥事があり、次の知事にもまた問題があるとなるとさすがにオリンピック前にはダメージが大きい。次の知事はオリンピックまでは問題が起こらない人になってもらう必要がある。適任者がはっきりしない状態での辞任はできるなら避けたいところだ。

今後は決定的な疑惑が証明されるか、議会の対応が注目される。都議会は100条委員会の設置、辞職勧告決議、問責決議、不信任決議などを行うことができる。ただこの中で、実行力があるのは不信任決議だけ。知事に対する厳しい態度の表明として、百条委員会の設置や辞職勧告決議等がされる可能性がある。しかしこの場合は舛添知事が居座ると決めるならそのまま居座ることができる。不信任決議が可決されると、辞任か議会の解散のどちらかを選択しなければならない。さすがに、自らの問題で議会の解散はできないだろうから、辞任せざるを得ないだろう。その上でもう一度立候補するか、しないかは、選択できるが、今の状況をみれば、もう一度立候補しても当選するのは困難である。こうした可決には都議会の最大会派である自民党会派の賛成が必要となる。つまり適当な次の候補者が見つからない限り、舛添知事を批判するパフォーマンスはあっても不信任決議まではいかないと考えるのが妥当である。

このままの状態であれば、今から伊勢志摩サミットがあり、それから参議院選挙になるので、マスコミの話題は舛添知事ネタから離れていく。決定的な新たな嫌疑がでなければ、逃げ切りということになるだろう。20日に予定されている舛添知事の会見で、知事が真摯に謝罪するということになれば、そのままうやむやのうちに続投ということになる可能性が高い。

ポイントは次の知事の有力候補者の問題である。今の状況からすれば自民党が中心となっての候補者選びになるであろうが、オリンピックを控えた知事選になるのだから、他の政党も納得できる人材であることが望まれる。

現在、ポスト舛添として挙がっているのは、橋下徹氏、東国原英夫氏、小池百合子氏、石原伸晃氏、下村博文氏などである。小泉進次郎氏や橋本聖子氏なども名前があがる。さすがに片山さつき氏は舛添氏との関係からあまりに微妙で、ありえないだろう。下村氏は元文科省大臣であり、オリンピックに関しても座りがいいのだが、大臣を辞任した経緯もあり、もう少し時間をおきたいところ。橋下氏は当選する可能性が高いものの、「荒れる都議会」を引き起こしかねない。自民党が橋下氏でまとまるのも難しそう。小泉進次郎氏という選択肢は本人がやる気があるかどうか。本人が手を挙げたら一気に最有力候補になるだろう。

まずは20日の舛添氏の記者会見が重要である。巷で噂される6月1日辞任、7月10日参議院同時選挙となれば、新知事がリオオリンピックに行くことになる。その場合、新知事は誰になるのか。かなりのドタバタ劇になりそうである。