消えゆくのか社民党~民進党に合流する道が今となっては最善の選択

民主党と維新の党の合流で、新党名が「民進党」となり、話題になっています。新名や合流の仕方などで賛否両論があります。しかし賛否両論があるのは注目されている証拠。批判されても批判されるだけ存在感があるというものです。

社民党は最近、ほとんどニュースにもなりません。「民主党が社民党化している」というように、ネガティブな表現に使われる時に出てくるくらいで、存在感は薄れています。本来なら、民主党と維新の党が合流するのですから、社民党はどうするのか、と注視されて当然の存在であるべきでしょう。それさえない。ほとんど消え去っている政党と化しています。「社民党の党首は誰ですか?」と聞かれて、すぐに「吉田忠智氏」の名前が出る人は少ないでしょう。最近は、露出が減りましたから、看板の福島瑞穂副党首の名前ですら、若い人には厳しくなっているかと思います。ほとんどメディアでも扱われないのですから。。。

社会党時代は最大野党として、存在感はありました。社民党になってからも最初の頃は、村山富市氏、土井たか子氏などの知名度もあり、活気はありました。そして、それから、土井たか子氏、福島瑞穂氏に加えて、辻元清美氏、阿部知子氏などが中心となって、女性議員のパワーが目立つ党となりました。日本の野党の起爆剤という感じがあり、メディアの露出も多く、議席数以上に注目されていました。しかし、辻元氏や阿部氏らが離党する中で、急速に弱体化し、国会議員の数は5名で女性議員は福島氏一人になりました。

問題はこれからです。この夏に衆参同時選挙があれば、非常に高い確率でまた議員数を減らすことになります。参議院の改選議員は福島氏と吉田氏の2名。今の党の勢いや支持率を見る限りでは、参議院比例で2名を確保することはまず無理でしょう。1名を確実に確保することさえ、容易ではない状況です。党首が落選するリスクもかなり高くあります。衆議院では2名の議員がいますが、2名を確保するのは至難の業です。沖縄2区の照屋氏は野党の連携ができれば再選の可能性が高いでしょうが、問題は比例九州ブロックで1議席分を確保できるかどうか、です。

この夏に衆参同時選挙があれば、社民党の国会議員の数は5から3へと減る可能性が高くなります。政党要件はもう3年あるとしても、議員数が3名程度となれば、存在感はさらになくなります。消えていくのを待つばかり、という感じにさえなります。参議院議員で非改選組の又市氏は今、71歳でこの夏で72歳になります。照屋氏は70歳でこの夏に71歳になります。これでは活力ある政党というイメージにはなりません。こうした経験豊かな議員は、若い議員がたくさんいてこそ意味がでます。社民党は本当に危機を迎えているのです。

私は、 まだ議員数が20~30名の時に、民主党と合併すべきだと考えていました。衆議院選挙で小選挙区制が導入されたのですから、小党は選挙ごとに厳しくなります。徐々にフェードアウトするのです。存在感のあるときに大きな野党に合併して、その中で主張の輪を広げるというのが最も効果的な戦略であったはずです。今となったらほぼ完全に飲み込まれるだけ。でも今なら、5議席を移すことができます。しかし今夏の選挙を終えるとさらに少ない数の議員数になる可能性があります。

私は決断すべき時期はとうの昔に来ていると思っています。遅れれば遅れるほど存在感なき吸収合併となります。それか、自然消滅を待つか、です。おそらく3年後の参議院選挙では2%の政党得票率を得ることはできないでしょうし、5議席をキープすることはできないでしょう。つまり政党要件を失う可能性が高いのです。

生活の党の小沢氏が提案しているような参議院選挙比例でオリーブの木方式の野党統一リストはできないでしょう。いきなり参議院選挙の比例だけ統一リストを作るのは非常に無理があります。

私はこの際、思い切って、民主党と維新の党のつくる民進党への合流を真剣に考えるべきだと思います。

社民党結成から20年。なんとも拙い戦略の20年だったと思います。ずるずると勢力を減らし、ほとんど存在感がない状態にまでなりました。判断を誤ったと思っています。過去を嘆いても仕方ありません。今からとることができる選択肢は限られています。 最後の思いっきりが必要とされていると思います。