民主党・維新の党の新党名は立憲民主党か民進党か~求められる背景の思想と思いの説明

(写真:アフロ)

民主党と維新の党は今月、合流し、新党をたちあげます。その新党名がまだ決まっていません。民主党は「立憲民主党」を提示し、維新の党は「民進党」を提示しました。

この2案について世論調査を行い、3月14日にも新党名を決めるということです。

私は、どういう名前になるにせよ、その背景にあるであろう思想や政策体系などが明確になるべきだと思っています。そこがあまり明確でないままに、新党名が先行します。それが結局は新党はしっかりとした芯がなく、寄せ集めだというイメージに繋がります。

この二つの案を世論調査にかけるのであれば、その各々の名前の思いや思想などを明確にしてほしいのです。今のままであれば、なんかピンと来ないな、という人が多いでしょう。私もその一人です。立憲民主党と言われても、何を言いたいのかよくわかりません。いくつかのパターンがあると想定されますが、そのどれを指しているのか。民進党の進は何を意味するのでしょうか。進歩?進行?進取?台湾の民進党と同じ名前となりますがこれはそうした意味があるのかどうか?とにかく意味がまだよくわからないのです。説明を受けて、なるほど、となるのならいいと思います。折角の新党名。名は体を表すをいいます。体を表す名をつけることは大きな意味を持ちます。

まずは立憲民主党。立憲主義とは新党にとってどういう意味を持つのかを明らかにして欲しいのです。憲法を大切にするということは重要なことです。しかし現時点で自衛隊は違憲だという憲法学者も多くいます。日本国憲法は改憲の条項も持っています。他の民主主義国は憲法改正を何度も行っています。となると、立憲主義とは「憲法を現実に合うように改憲して、それに従うということ」なのでしょうか。それとも現在の憲法を護り、現実を変えるということなのでしょうか。当然、自衛隊の大幅縮小や廃止、日米安保の根本的な見直しも含まれるでしょう。しかし、新党の方向では日米同盟の深化ということが掲げられていました。ならば、改憲主義なのか、とも思えます。それはそれでいいのです。安倍政権の目指す改憲とは大きく方向性の異なる改憲ということであれば、説明がつきます。問題は何を本当に意味しているのか、なのです。それらをぼやかしていては、「立憲主義」といっても具体的なイメージは全くわかないのです。「立憲」が単なるイメージで、その時々の「ご都合」で使われるのでは、意味がありません。だからしっかりと説明し、その思いを伝えて欲しいのです。

民進党はどうしても台湾の民進党のイメージがつきます。それをあえてつける意味は何なのか、聞きたいです。民進党といえば、台湾の政党のように民主進歩党の略とかになります。そうした略でなく、民進党だけが正式名なのかどうかも知りたいところです。民が進むという意味なのでしょうか?もし何かの略であるなら、進は進歩なのか、別の意味があるのかも知りたいです。私は進取という言葉は面白いと思っています。進取の精神とか進取の気風とかいいます。新たな政治文化を自らが作っていくということを表すというのなら、納得もできます。ただまだ説明はありません。

ただ単に、「立憲民主党」と「民新党」の名前のイメージだけで世論調査をして決めるのでしょうか。できればその名前に込められた思いを明らかにして欲しいのです。それもなくして、決めるのであれば、世論調査なんてしないで、自分たちだけで決めればいいでしょう。新党を作り、新党名を世に問う限りは、名前案に込められた思いを明らかにするのは最低限の義務と思います。