自民党一強時代に民主党は新党立ち上げで立ち向かうことができるのか?

(写真:アフロ)

 毎日新聞が1月30、31両日、全国世論調査を実施しています。まずは安倍内閣の支持率。これは昨年12月の前回調査から8ポイント上昇し51%で50%越えとなりました。支持率が5割を超えたのは2014年3月調査以来といいます。不支持率は30%と前回より7ポイント低下しています。甘利明前経済再生担当大臣の自身と秘書の金銭問題でのダメージは今のところ限定的のようです。

 政党支持率も自民党が野党との差をさらに広げています。自民党が前回比5ポイント増の34%で圧倒的に高い支持率となり、民主党が7%、公明党が5%、共産等が4%、おおさか維新の会が4%と続きます。

 安倍自民の一強時代といいますが、今のところこの構図が崩れる様子はありません。

 このままなら参議院選挙も自民の勝利、衆参同時選挙となれば、自民党圧勝で終わるでしょう。衆議院選挙は小選挙区がベースですから、参議院選挙よりも傾向が強調された結果になります。岡田民主もあまりぱっとしません。政権時代のイメージが悪く、まだまだ復活には時間がかかります。最近は、民主党がかつての社会党的になっているとの批判もあります。自民党の政策にとにかく反対、という感じで、自らの対案をしっかりと提示することができないというのです。私もそのイメージを持ちます。民主党の創設は、「責任ある野党」をつくり、政権を担える力を持つということだったはずです。安保法制に反対ならそれに替わる安全保障政策を提示しなければならないはず。アベノミクスに反対ならそれに替わるオカダノミクスを提示しなければなりません。

 話題を呼んだキャッチコピーは「民主党は嫌だけど、民主主義は守りたい。そんなあなたへ。すぐに信じなくてもいい。野党として止める役割をやらせてください。」です。私が気になるのは話題となった前半部分ではなく、最後の一言。「野党として止める役割をやらせてください。」これではまさにかつての社会党。止めるだけでは民主主義は成り立たないのです。

 この民主党を再び作り直す作業が求められます。再構築の作業がなければ、国民の支持は戻りません。 民主党の岡田克也代表は維新との新党結成の可能性も排除しないと言及しました。岡田代表は新党結成には慎重です。1解党⇒新党結成、2維新を吸収による「新たな」民主党、の二つのパターンが考えられています。ただ2のパターンでは、新鮮味はほとんどありません。20数名の国会議員が民主党に移るだけというイメージでしょう。新たな民主党ができるという再構築のイメージはありません。

 やるのなら1のパターンのはず。しかも党名も変え、そして発想や方向も新たに、明確にするなら意味があります。それができるかどうか、ですね。

 私は、岡田代表は1のパターンでやるのではないかと思っています。これをやりきらなければ、岡田氏の政治家となってやろうとしたことが実現できなくなります。7月の参議院選、衆参同時選挙に負けてしまっては、岡田氏が民主党の中での影響力が激減するだけでなく、民主党自体がさらに影響力をなくしてしまいます。新たな政策提言政党として生まれ変わるしかありません。そのように岡田氏は考えるのではないかと思います。「維新との新党結成の可能性も排除しない」という意味深な言葉を出して、たいしたことができないなら、本当に民主党はさらに長い冬の時代を迎えるのではないかと思います。何はともあれ、ここ2ヶ月は動向を注目です。