民主党の自虐的キャッチコピー「民主党は嫌いだけど、民主主義は守りたい」

民主党の新しいキャッチコピーの一つが話題を呼んでいます。「民主党は嫌いだけど、民主主義は守りたい」。確かに、自虐的な要素があり、これまでの民主党のイメージからすると惹きつけるものがあります。その後、「そんなあなたへ。すぐに信じなくてもいい。野党として、止める役割をやらせてください。」と続きます。

う~~~ん。確かに自虐的で、注目を集めるものではありますが、中途半端という感じはします。なぜ、民主党を嫌いになったのか、について全く触れられていません。6年前は、嫌われていなかったのです。国民の大きな期待を背負って、鳩山・菅民主党丸は前途洋洋の船出をしたのです。「止める」役割ではなく、「新しい日本を作る」役割を担っての船出でした。

しかし、その時の民主党政権は幾つもの決定的な間違いを犯したと国民の多くは感じたのです。だから嫌いになったのです。単なる自虐コピーなら、優秀なコピーライターが作ればいいもの。野党第一党のキャッチコピーなら、党の方向性をも明確にするようなものであってほしいと思います。

「民主党は多くの過ちを犯しました。国民の皆様に謝ります。その反省から生まれ変わりつつある民主党をみてください。すぐに信じなくてもいい。行動で信頼を回復できるよう全身全霊で取り組んでいます。」とかの踏み込みがほしいです。

そもそも、民主党は3年間の民主党政権をどのように評価しているのでしょうか。 ちぐはぐな経済政策、方向が定まらない安全保障政策、全体の戦略の見えない行き当たりばったりの事業仕分けなど、反省すべき点はたくさんあります。その総括があまり具体的に見えてこないのです。民主党のその当時のキャッチコピーは「コンクリートから人へ」でした。しかし、行き当たりばったりの事業仕分けによって、人と人のつながりを大切にするような事業もどんどんと切られていきました。日本が世界から集めていた信頼と期待をも「事業仕分け」してしまいました。

まずは、過去の反省と過去からの脱却が明確になる必要があります。3年以上が経った今も、まだその作業が必要です。民主党がなぜ嫌われているのか。政党支持率やこれまでの選挙結果をみても厳しい状況はわかるはずです。「野党として、止める役割をさせてください」というのは旧社会党に戻るということです。そんな役割だけの野党には魅力がありません。もう一度、新しい日本の創造を任せれるような政党にならない限りは、「とにかく一度政権を担当させてください」といいながら政権をとり、失敗した民主党に支持は帰ってこないと思います。

確かに、「民主党は嫌いだけど、民主主義は守りたい」のキャッチコピーは悪くない。しかし、これだけでは物足りません。自民党一強時代です。民主党のもう一つのキャッチコピーは「一強打破」。でも一強による時代の難題の打破、のようにもとれるのが今の政治情勢です。完全に生まれ変わった民主党をみてみたいですね。それまでは、どうやら一強時代が続きそうです。