内閣支持率と政党支持率~好調な安倍政権と自民党

(写真:アフロ)

時事通信が8~11日に実施した1月の世論調査が報道されています。

対外的にはいろいろなことが年末から年始にかけてありました。まずは、韓国との慰安婦問題に関する合意です。これは大きなインパクトがありました。また1月になると北朝鮮の「水爆」実験の報道もありました。サウジアラビアとイランとの断交などのもあり、国際情勢は不安定化しつつあります。経済的には中国経済の低迷がより顕著になり、日本の株価指数も落ち気味です。

こうした状況を踏まえての世論調査です。

まずは安倍内閣の支持率をみてみましょう。

安倍内閣の支持率は45.2%で、不支持率は4.2%でした。安倍内閣の支持率は昨年には安保関連法案などもあり、かなり落ち気味でしたが、最近、持ち直し、4ヶ月連続の上昇です。不支持率も同様に4ヶ月連続の下落です。日本の首相は、就任から1年も経たないうちに支持率が落ち込み、交代するというパターンが続きましたが、安倍首相はかなり高い支持率を維持しています。アベノミクスでの好調な経済もありましたが、最近は中国経済の低迷もあり、日本経済もあまりよくありません。しかしその中でも、この支持率を得ていることは世界情勢が不安定化する中で、「強い」リーダーを求める傾向があるということでしょう。また、韓国との慰安婦問題に関する合意は総じてプラスのイメージで受けとられているようです。

政党支持率に移りましょう。

自民党の好調さが伺えます。15年11月に22.8%だったのが、12月に23.1%、16年1月には25.6%に上がっています。1月現在で支持政党なしが60.4%もいます。それを抜いて割合を出すと、自民党支持者は実に64.6%になります。政党支持を打ち出している人の中で3分の2の人が自民党を支持しているのです。

次に目に付くのはおおさか維新の会。15年11月に0.9%だったのが、12月に1.2%、16年1月には1.4%と上がっています。民主党、公明党に次いで、共産党と同じ支持率です。

落ちる傾向がはっきりしているのが維新の党です。15年11月に1.1%だったのが、12月に0.6%、16年1月には0.2%と急降下。おおさか維新の会と反対の傾向です。

民主党や公明党などは上がっているとも下がっているとも言えない状況です。民主党は4.8%の支持率で、自民党に次ぐ支持率ではありますが、その差は歴然です。自民党の5分の1しかありません。自民党と公明党の支持率を足したら、野党すべての支持率を足しても、全く勝負になりません。もちろん「支持なし」が6割程度いますから、「風」が吹くと結果は変わりますが、その「風」は当分の間、野党には吹きそうにもありません。

この7月には参議院選があります。おそらくは衆議院選挙も同時に行われるでしょう。よほどのことがないかぎり、自民党の圧勝のシナリオは確かなようです。野党が合併して本格的な新党を結成するのもどうやら難しそうです。ただ、世界の経済に暗雲が立ち込めています。これがどこまで日本経済を脅かすか。今のところ、好調な安倍政権、自民党です。