年が明けると、参議院議員の改選組はすでに選挙モードです。今年7月に予定されており、あっという間にときは流れていきます。今回は衆参同時選挙もかなりの確率で起こりそうで、衆議院議員も選挙モードになりつつあります。こうした中、安倍首相は参議院選挙の勝敗ラインを「自公の与党で過半数」と非常に低い目標を掲げました。本心とも思えません。今の党勢からするとこのラインの突破はほぼ確実。公明党が議席を減らす可能性は小さく、仮に現有議席と同じとしても、与党が過半数を切るには、自民党が14議席を減らさなければなりません。あまり現実的ではない数字です。つまりどうやっても達成できる目標を掲げたので、党内外からもっと本当に目標となる数字をあげるべきだという意見が出ているのです。
一般的には自民党で単独過半数(122議席)か、憲法改正に必要な3分の2(162議席)を自民党、公明党、おおさか維新に会でとるか、です。憲法改正に積極的なのはこの他に日本のこころを大切にする党の議員や無所属議員もいます。かなり現実的な数字になっているのです。
私はすでに昨年末に衆参同時選挙の予想をしています。http://bylines.news.yahoo.co.jp/kodamakatsuya/20151229-00052947/
参議院に限定して予想をチェックしてみましょう。
児玉の予想(2015年12月29日現在)
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自民党 68議席(比例20議席)総計131議席
公明党 11議席(比例7議席) 総計 22議席
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おおさか 5議席(比例3議席) 総計 10議席
こころ 0議席(比例0議席) 総計 3議席
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民主党 17議席(比例10議席)総計 44議席
維新の党 3議席(比例 2議席) 総計 4議席
共産党 9議席(比例 6議席)総計 17議席
生活の党 1議席(比例1議席) 総計 2議席
社民党 1議席(比例1議席) 総計 2議席
日本を元気 0議席(比例0議席) 総計 2議席
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現在のところ、週刊現代が議席予想をしています。
週刊現代の予想(2015年12月26日現在)
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自民党 61議席(比例19議席)総計127議席
公明党 15議席(比例8議席) 総計 26議席
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おおさか 5議席(比例4議席) 総計 10議席
こころ 0議席(比例0議席) 総計 3議席
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民主党 26議席(比例6議席)総計 42議席
維新の党 4議席(比例4議席) 総計 5議席
共産党 5議席(比例 4議席)総計 13議席
生活の党 2議席(比例1議席) 総計 3議席
社民党 1議席(比例1議席)総計 2議席
日本を元気 1議席(比例0議席)総計 3議席
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私の予想と週刊現代の予想は概ね重なります。自公あわせるとどちらも153議席。私の予想では公明党の議席が比較的に少なめです。私の予想数は2~3議席上乗せすべきだと今は思っています。
まずは、自民党の単独過半数はどちらの予想でもクリア。 自民党の大勝です。
憲法改正に必要な3分の2(162議席)も自民、公明、おおさか維新の会で十分にクリアです。日本のこころを大切にする党も入れると、166議席になります。憲法改正に積極的な無所属議員も非改選の中にいますから、どうやらクリアしそうです。公明党が憲法改正に乗るかどうか、の方が注目となるかもしれません。
私の予想では、衆議院選挙でも自民党は議席を伸ばし、大勝です。これだけ大勝が続くと、今や自民党天下の政治となっています。自民党内でのバランスも必要なのですが、小選挙区制中心の選挙では、政策決定はトップダウン的になっています。ちょっと危うい日本の政治になってきています。
野党は弱小で多党化しています。方向性も統一感がありません。これではまともに戦える状態ではありません。現実的でかつ、夢のある政策を提言、そして実行できる体制を作るしかありません。衆参同時選挙となると壊滅的な敗北となるでしょう。この大敗から何が生まれるのか、生まれないのか。