国連科学諮問委員会がスタート~日本からは黒田玲子教授が選出される

国連科学諮問委員会の開会式

国連に科学諮問委員会が設立されました。第68回国連総会で、パン・ギムン国連事務総長は、ユネスコ事務局長に自然・社会・人間科学など各分野の名高い科学者を選出するよう委託しました。国連科学諮問委員会は、最先端科学がハイレベルな政策議論に活かされるよう、科学と政策との連携を強化する必要性があるとの考えで設立されたものです。 国連と科学者を直接的に結ぼうというのもです。確かに地球環境問題や原発などのエネルギー問題などでは、「科学」の専門知識は国連の判断においても重要です。各国の政治的なパワーバランスだけに任せておいてはだめです。

この国連科学諮問委員会のメンバーは自然科学、社会学、人文科学分野の著名な科学者26名で構成され、事務局はユネスコが運営します。国連・ユネスコの科学の分野でのアドバイザーとなります。確かにこれまで、国際科学会議(ICSU)や国際社会科学評議会(ISSC)などの科学者の集合体がありました。ただ、国連やユネスコとの関係は徐々に希薄になってきたこと、政策への応用性が十分でなかったということで、今回の動きになったようです。国連事務総長が、諮問委員会の創設の方向性を定め、多国間のレベルで第一線の科学者を集めたのは初めてのことです。国連と科学界との関係を強化し、持続可能な開発に関する政策プロセスへの科学の貢献をより実効性のあるものにすることを目指すものです。

日本からは、東京理科大学教授・東京大学名誉教授の黒田玲子教授が選出されています。黒田教授は世界26名の科学者の集団の中に入ったわけであり、快挙といえます。

2014年1月30日にベルリンにて「国連科学諮問委員会」の開会式・第1回会合が開催され、キックオフとなりました。

また、今年の3月に横浜で開催されるIPCC(気候変動に関する政府間パネル)第5次第2作業部会報告に先立ち、IPCC議長を務めるラージェーンドラ・クマール・パチャウリー氏もこの諮問委員会に選出されています。

黒田教授とパチャウリ氏とは以前からお会いし、様々なプロジェクトをご一緒に展開しつつあります。素晴らしい世界の頭脳といえる研究者から学びならが活動できることを幸せに思います。

国際的ウエッブテレビであるUBrainTVはこの「国連科学諮問委員会」の開会式を取材しています。国連科学諮問委員会が国連やユネスコに新たな発想と活力をもたらし、持続可能な地球への実質的な力となることを期待します。UBrainTVの取材の番組は以下のアドレスから見れます。

http://www.ubraintv.com/watch.php?id=926