2013年は日・中韓、嫌悪の年。2014年は友好の年に!

 2013年は、日中、日韓関係は最悪に近い状態でした。一体何があったのか、と問い直すような悪い展開。日本の政策はそれほど変わったとも思えませんが、とにかく、日中、日韓関係は大きく悪化しました。

 しかし、本当に国民感情でそれだけ悪化したのかどうか、は検証すべきです。中国人の多くにとって、日本がそれほど「悪の国」と映っているか。韓国人の多くにとって、日本は「悪の国」と映っているか。日本人の多くにとって中国や韓国は「悪の国」に映っているか。中国人や韓国人に会って話をして、日本をメディアで伝えられているほど嫌悪している人に会いません。おそらくどの国民も国のメディアに影響されますから、徐々に悪化しているのでしょうが、現在のところでは急激に変わっているようには思えないのです。

 問題となっている要素も歴史認識や領土問題。急に始まった話ではありません。状況が大きく変化したわけでもないのです。ある意味、政治的にクローズアップされている状態です。

 トヨタ自動車 の2013年の中国自動車販売台数は、現地合弁2社の分も合わせて90万台以上となり、年間販売目標を上回ったもようと報道されています。ホンダも好成績です。政治的な摩擦がこれだけあっても、経済的にはまだなんとかやっているのです。

 日本の貿易国の第一は中国、第三位は韓国です。中国と韓国が経済成長する中で、中国にも韓国にも日本なしでもやっていける、という感覚が芽生えたのは確かです。日本でもそれに対する反発もありましたし、アベノミクス効果でまた日本のプライドを取り返す中で、中国、韓国なくても構わない、という感覚が出ていることも確かです。しかしそれは間違っています。日本、中国、韓国は隣国であり、経済的にも文化的にも非常に密接に関わっています。お互いが必要としていることを認識する必要があります。

 東アジアは不安定化を増しています。北朝鮮問題もありますし、尖閣諸島、竹島をめぐる問題もあります。韓国、中国の経済の行方も不安になっています。3か国が国のプライドで世界もあきれるような嫌悪の関係を作っている場合ではありません。アメリカやヨーロッパの見方を3国は気にします。どちらにつくのか、と。 どちらにもつかない、というのが本音でしょう。隣国どうしが、お互いに悪口を言っているのをみるなら、多くの人は「どっちもどっち」としか感じないでしょう。アメリカ人やヨーロッパ人にも話を聞きますが、おおむねこの反応。「早く仲良くしてね」という言葉が返ってくるだけです。

 問題はどう改善するか、です。中国も韓国も、対話の機会さえ認めないというスタンスです。日本は「それならそれで、仕方ないよね」というスタンス。一向に新たな展開がありません。状況を動かしましょう。日本ももっと積極的に対話を呼びかけましょう。対話を呼びかけるなら、第三国の評価も変わります。中国も韓国もずっと会話拒否でいられなくなります。問題があるなら、まず対話。これが基本になります。

 歴史認識の問題や領土問題は一夜で解決できる問題ではありません。お互いに言い分があります。だからこそお互いの言い分を言い合い、把握しあうことをしなければなりません。

 私が懸念するのは、政府間の対立が長期化すると、国民感情全体も悪化していくことです。これが長期化すると修復に長い年月を要します。その前に対話。中国も日本を必要としています。韓国も日本を必要としています。日本も中国・韓国を必要としています。この明らかな状態で、いつまで嫌悪関係を続けるのでしょうか。

 おそらくこの小文に対しては、「悪いのは中国・韓国だ」、「悪いのは日本だ」とかという論調で、相手の態度が変わらない限りはどうしようもない、というコメントが寄せられることでしょう。しかしそれでは何も進みません。大人の対応をしましょう。大人の対応をした方が、真の勝利者になります。できれば、誰もが勝利者(ウイン・ウイン)になることを祈ります。「現実を見つめろ」という言葉も来そうです。でもこちらの方がより現実的な対応と思えます。お互いのプライドを捨てることなく、交流の芽を育てるオプションはあります。

 私は日本の主張を妥協すべきだと言っているのではありません。しかし他者の意見も尊重しながら、対話をする姿勢、笑顔で対話する姿勢をもっともっと明確にして、新たな展開をもたらすべきだと思っています。日本、中国、韓国はこれからの世界をリードする国です。対話しながら、未来を作っていきましょう。2014年を友好の年にしましょう。

 東アジアから未来は始まります。