サンマリノ共和国に神社が建立されます

カデロ・サンマリノ大使

サンマリノ共和国はイタリア半島の中東部に位置する小さな共和制国家です。人口はわずかに3万人ちょっとで、世界で5番目に小さな国です。また現存する世界最古の共和国でもあります。

この国の駐日大使はマンリオ・カデロ氏で、日本にも長く駐日されており、日本文化に精通されています。自然が神様という発想をもった神道の考え方に感銘され、様々な形で日本文化の世界への発信に寄与されてきました。平成19年に神武天皇や橿原神宮(奈良県橿原市)が描かれた「日本サンマリノ友好記念金貨」が同国政府により発行されていますが、これもカデロ大使が深く関わられています。神武天皇の肖像画入りの金貨の発行というのはすごいことです。すでに大きな評判となっています。

この金貨の収益金を活用して、神社を建立しようというのです。両国の友好や東日本大震災の犠牲者の慰霊などを目的としてます。ヨーロッパに滞在する日本人の参拝の場にもなりますし、ヨーロッパの日本文化・日本的発想のファンの集いの場ともなりそうです。小さな国の中にあるライアラ国立公園に建立されます。500平米の敷地面積に、神明造りの社殿を造営されるといいます。

イタリア生まれで、同国在住のフランチェスコ・ブリガンテさんが「宮司」を務めます。私も、彼が8月末に来日した折に、大使館でお会いすることができました。まだ日本語はあまりできませんでしたが、日本文化への関心は非常に高く、素晴らしい国際的な「宮司」になるのではと期待しました。その時は、出羽三山神社で禊や鎮魂などを行う錬成行に参加したといいます。

サンマリノ共和国は、敬虔なカトリック教の国です。この国に、神社を国も関与しながら建立するというのは、非常に大きな驚きです。カデロ大使は、自然とともに生きる日本人の発想をサンマリノ共和国、ヨーロッパに伝えていきたいと語ります。カデロ大使は日本で時間があれば、日本各地の神社を訪問し、神社の佇みに浸るのが楽しみ、といいます。素晴らしい日本文化の理解者です。日本語も流暢で、いつも笑顔を絶やさない大使は、小さな国の大使ながら、存在感は大きいものがあります。

社殿は今年12月8日に竣工する予定で、来春に式典を行うと言います。私も時間が合えば、ぜひともこの式典には出席したいですね。イタリアの中にある小さな共和国が身近に感じてきました。