日本は世界からどう見られているか~誇りの戦略こそ日本の道

日本は世界からどう見られているか。日本国内では、日本を卑下する論調はまだよくされます。確かに部分的にみていくと問題はたくさんあります。まだまだ日本が世界から学ぶことは多い。しかし、総合的にみれば、日本、日本人、日本文化には素晴らしいものがあります。安全、秩序、勤勉、努力、ホスピタリティなどにおいて、日本は間違いなく世界のトップクラスに入ります。財布やカバンを電車に忘れて戻ってくる国は世界にほとんどないでしょう。精錬された日本の伝統文化も素晴らしい。世界の各地で日本文化ブームが起こるのも当然とは思います。

実際に、日本への好感度は非常に高いものがあります。英国放送協会(BBC)の海外向け放送「BBCワールドサービス」は、各国が世界に与える影響が良いか悪いかを聴く調査を行い、インターネットなどで公開しています。日本の好感度はいつもトップクラスに入ります。昨年は1位でしたが、今年は4位。中国、韓国で、反日のムードがありますから、その2国では好感度は最低レベルになります。これが足を引っ張る形になっていますが、他の国からは非常に高い好感度を維持しています。世界のすべての国を対象にしているのではないので、この順位は参考にしかなりませんが、かなりの好感度とはいえるでしょう。

ちなみに世界の順位は以下のようになります。

1位 ドイツ   好感度59ポイント

2位 カナダ   好感度55ポイント

3位 イギリス  好感度55ポイント

4位 日本    好感度51ポイント

5位 フランス  好感度49ポイント

6位 EU    好感度49ポイント

7位 ブラジル  好感度46ポイント

8位 アメリカ  好感度45ポイント

9位 中国    好感度42ポイント

10位 韓国     好感度36ポイント

11位 南アフリカ  好感度35ポイント

12位 インド    好感度34ポイント

13位 ロシア    好感度31ポイント

14位 イスラエル  好感度21ポイント

15位 北朝鮮    好感度19ポイント

16位 パキスタン  好感度15ポイント

17位 イラン    好感度15ポイント

日本はこの素晴らしい文化を持ちながらも、その情報発信は苦手としてきました。内向きな発想と行動が中心であったといえます。実際に、日本では海外向けの戦略的な放送機関は、ほとんどありません。あえてあげるとすれば、NHKの衛星放送。しかしこれも、どちらかといえば、海外在住の邦人向け放送と言った感があります。

自信を持ち、いいものをさらに磨き、世界に発信していくことこそ、成長戦略のための日本の最大の武器と言えるでしょう。好感を得るために、へつらうような行動をとる必要はありません。自信を持って、世界の人とともに世界のために行動する。そして多くの友人をつくり、その友人との信頼を確固たるものにする。これこそ、日本の安全保障戦略でもあるのです。

確かに、現在、日本の好感度は中国や韓国では低いです。隣国でもありますから、安全保障上の問題もあります。しかし、この状況を改善するのは、軍備の増強ではなく、日本人と日本文化への自信を持ち、笑顔でアジアのために一緒に努力する姿勢でしょう。お互いの好感度をあげ、信頼度を増し、言いにくいことを言い合える仲になることは、アジア、特に東アジアの平和への最大の条件となるでしょう。

日本が解決すべき課題を考えるのは意味があります。もっと意味があるのは、日本が持っている素晴らしいものを自覚し、それをさらに強めること。誇りの戦略がこれからの日本の道だと思っています。