愛知県長久手市は、同市の愛・地球博記念公園に隣接する約4.8ヘクタールの商業用地に、家具や生活雑貨を販売するスウェーデン発祥の「IKEA」が出店すると発表しました。中部地方での出店は初めてとなります。流通センターが名古屋にありながら、中部にはなかったIKEAがやっとやってきました。早ければ15年度中にも営業を始める見通しといいます。

私もスウェーデンに留学しているときはIKEAの家具がほとんどでした。なんといっても、その価格の安さに魅力がありました。IKEAの販売センターはとてつもなくでかく、郊外にあるのが一般的でした。そこまでバスで行き、材料を買い込み、材料を家まで送ってもらっていました。町で出来上がった家具を買うのよりもはるかに安く、手間をかけても価値がありました。IKEAの家具の多くは材料を取りそろえ、最後は自分で組み立てるという「Do it youself」方式。ただ特別な能力が必要なわけではなく、マニュアルに従っていけばなんとか組み立てることができます。この徹底したシステムの合理性も北欧の発想といえるでしょう。安く、いいものを、合理的に提供する。余分な包装もなければ、飾りもない。シンプルで、機能性を重視したIKEAの家具は世界的な広がりを持っています。すでに、世界40カ国に約340店舗を展開しています。

この世界企業が、日本ではなかなか知られた存在ではありませんでした。実はIKEAが日本に来たのは1974年にまで遡ります。第一店舗は千葉県船橋市、第二店舗は神戸市灘区に作られました。どちらかというと他の国の路線とは全く異なり、北欧家具のブランドで高価な家具として売り出したといわれます。結局それほどヒットせず、1986年には日本からいったん撤退してしまいます。結局最近まで、先進国で唯一、IKEAのない国となっていたのです。

2001年になってIKEAの日本への再挑戦が始まります。日本は不景気に喘いでおり、IKEAの安価で合理的な商品とシステムは、一気に日本に受け入れられました。1号店のイケア船橋の成功から横浜市や大阪市、福岡市などに6店舗に広がっています。

学生時代にスウェーデンでお世話になったIKEAが日本にやってくるのは嬉しいことです。北欧のスピリットがやってくるような気もします。愛知にもできたら買いに行きたいですね。