東京オリンピックは夢か幻か~世界への再度の挑戦のシンボルに!

読売新聞社が11~13日に実施した全国世論調査(電話方式)で、2020年夏季五輪の東京での開催については、「賛成」が78%に上り、「反対」は18%にとどまったことが報告されています。東京オリンピックに対する意識が少しずつながら変わっています。オリンピックの開催は、巨額の公共事業を伴います。1964年の東京オリンピックの時は、日本はまさに高度経済成長期。このオリンピックの開催によって、日本の経済成長はさらに加速し、今の「先進国」としての日本を築いたともいえます。どんなに公共事業に投資しようとも、それはすぐに回収できる時代でもありました。ニッポンの素晴らしさを世界にアピールすることこそ、重要な課題でもありました。その意味で、1964年の東京オリンピックは素晴らしい成功をもたらしました。

その後は札幌での冬季オリンピックと長野での冬季オリンピックの開催を日本は行っています。確かにもりあがったものの、東京オリンピックの時のような目に見えた経済発展はありませんでした。長野オリンピックは県の財政への負担も強いることになり、長野県は逆に借金に苦しむこともありました。冬季オリンピックと夏季オリンピックの違いもあります。ただ、時代の違いがもっと大きい。

日本の経済が頭打ちになっている今、東京でオリンピックを行うことはどうか。意見が分かれるところです。私も、苦しい財政からさらに支出を膨らませて、公共事業を行うことには反対でした。しかし、今の日本は、どんどんと内向きになり、挑戦の精神を忘れつつあります。世界への挑戦をすることが少なくなっています。これでは、日本の再生はありません。まだまだ日本にはいいところがたくさんあります。日本の精神は、世界に通用します。それを誇りをもってアピールし、そして実践すること。これが日本再生への唯一の道と言っていいのです。

とすると、東京オリンピックの誘致をし、そしてそれをこうした日本の挑戦の姿勢のシンボルとしてはどうかと考えるようになりました。後ろ向きな議論だけでは、日本は変わらない。もっと世界を見つめ、世界に挑み、世界の中での日本の地位を高める。このプロセスことが大切だと思います。

1960年代の高度経済発展は見込めません。しかし新たな形の2020年代型の経済・社会発展のモデルを作りましょう。今、日本はオリンピック誘致では2番手くらいでしょう。国民の支持の低さもマイナスとされています。逆に言えば、国民の支持があれば、有望な開催国になります。オリンピックを誘致すれば、日本は蘇る、といった簡単なことではありません。あくまでもオリンピックはシンボルです。のろしです。その開催を裏付ける成長戦略をもつことができるかどうか、がキーです。それを作りましょう。そして、再度の世界への挑戦をしましょう。