野田首相は、第3次改造内閣の閣僚名簿を発表しました。民主党の城島光力前国対委員長を財務相、前原誠司前政調会長を国家戦略担当相、田中真紀子元外相を文部科学相に起用するなど18人の閣僚のうち10人を交代させる大幅改造となりました。しかし、交代の10人のうち、8人が大臣としては新顔。なじみのない名前もかなり並び、迫力は感じられません。衆議院解散前の内閣としてはかなり地味な内閣となりました。目玉といえるのは、田中真紀子文部科学相くらいで、インパクトに欠け、低迷する支持率を上げる効果はあまりなさそうです。選挙対策なら、もっとサプライズがあってもよさそうなもの。野田首相は、解散総選挙を来年の参議院選挙と併せて行う心づもりではないでしょうか。選挙向けの内閣というよりも実務型の内閣という印象を受けます。野田首相はまだまだ、仕事をしたいという意向です。

 気になるのは、代表選に出馬し、野田首相に敗れた原口一博元総務相、赤松広隆元農林水産相、鹿野道彦前農水相の名前がないばかりか、陣営からの起用もないことです。彼らが10名程度離党すれば、衆議院の過半数の維持はなくなり、内閣不信任決議案が可決される可能性があります。それだけにもう少し配慮があるかと思っていましたが、意外にも首相支持の議員で固める人事となりました。

 私は、日本維新の会への移籍はかなり起こるのではないかと予想しています。そもそも政策・主張が異なる者が同じ政党にいるのがおかしいという表向きの理由だけでなく、冷遇され、次期総選挙での当選が厳しくなっており、移籍する方が魅力があるという本音の理由の両方で、移籍に踏み込む人はかなりいるでしょう。

 解散総選挙をできるだけ引き延ばし、来年夏に衆参同時選挙をしようとする野田首相の目論見がはずれ、11月から12月に離党者が増え、一気に解散総選挙に突っ込む可能性も高いのです。野田首相の思惑とは別に、総選挙へ一直線の短命内閣に終わりそうです。