16日は山手線・京浜東北線が区間運休 急ピッチで進む新駅工事と品川駅の混雑緩和

品川駅は「変わる」ための容量を持っていた(写真:アフロ)

 JR東日本は2011年から品川駅の改良工事を行い、あわせて高輪ゲートウェイ駅開業にともなう線路移設工事もしている。同駅は東京総合車両センター田町センターの跡地などを利用し、線路を引き直さなければならない必要がある。

複数回の線路切換工事

 線路切換工事は、今回が初めてではない。2018年6月16日の終電後から17日の10時40分ころまで行われ、この際には京浜東北線の南行(東京駅から品川・横浜方面に向かう路線)が現在の線路に移設され、高輪ゲートウェイ駅の予定地を通ることになった。あわせてこれまで使用していた品川駅4番線を使用しなくなり、京浜東北線は5番線に移った。

 今回の線路切換工事は、もっと大規模になる。京浜東北線の北行(横浜・品川から東京駅方面)と、山手線が高輪ゲートウェイ駅予定地を通ることになり、それに合わせて一部線路の切り換えなども行われる。

 工事は15日の終電後から、17日の初電にかけて行われる。この間、京浜東北線の品川~田町間は運休となり、山手線は16日初電から16時ころまで大崎~上野間が運休となる。この切換工事により、高輪ゲートウェイ駅予定地を電車は通るようになり、あとは開業を待つだけだ。

品川駅の改良工事も

 高輪ゲートウェイ駅開業にともなう新線の移行と同時並行で行われるのが、品川駅の改良工事である。品川駅の山手線や京浜東北線のホームでは乗り換えにともなう混雑で人であふれており、それをどうするかが課題となっているのだ。

 まず、品川駅の山手線ホーム、1番線と2番線だ。このホームは横幅が11メートルあるものの、いつも多くの人で混雑している。そのため、このホームを山手線内回りだけで使用できないか、ということをJR東日本は考えている。

 そのために京浜東北線南行を4番線からこれまで上野東京ラインが使用していた5番線に移行し、北行を3番線から4番線に移行する。そしていまの3番線の線路スペースをホーム拡幅に使用し、そこから山手線外回りに乗れるようにする。京浜東北線北行と山手線外回りが使用できるホームの幅は13メートル。かなり広い。

どこに余裕があったのか

 上野東京ラインに開業による常磐線の品川始発や、今回の山手線・京浜東北線のホーム改良。そのためには施設に余裕が必要だった。

 品川駅では、7・8・9・10番線が「臨時ホーム」として以前は使用されていた。ふだんは東京駅発の大垣行夜行列車が「青春18きっぷ」のシーズンに品川発となり、その列車を並んで待つための場所としてこれらのホームが使用されていた。

 国鉄の時代には、東北方面への臨時夜行列車のホームとして使用されていたこともある。

 そういった余裕のスペースがあったため、これまでの長く続く改良工事の際にもホームの位置をずらしつつ、列車の本数を減らすことなく対応できた。

 2022年ころにはホームの改良工事も終わり、広いホームで山手線や京浜東北線が利用できるようになる。

 おそらく、かつては臨時列車や団体列車なども多く、長距離列車のためにもこういった臨時のホームが必要だった。またそういった列車は客車列車だった。一方でいまは客車列車はほとんど見ることがなくなり、ホームでの車両の待機時間も減っている。長距離列車のために多くのホームを駅に設置する必要はなくなり、そのぶんを利用者の多い通勤電車のために使うことができるようになっている。

 東京駅の東北・上越新幹線ホームのある場所も、かつては長距離列車のためのホームが何本も並んでいたところであり、発車まで長時間待機していた。

 そういったスペースを利用して、駅は改良される。

 今回の線路切換工事は、高輪ゲートウェイ駅開業という理由だけではなく、品川駅をより広く、使いやすくするためのものである。

 過去の時代の設備を有効活用しながら、品川駅は時代に合わせて変わっていくのだ。