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「呪術廻戦」週末の“重大発表”への反応からみる期待値の高さ

小新井涼アニメウォッチャー
映画館掲載ビジュアル(筆者撮影)

興行収入は100億円を超え、大絶賛公開中の「劇場版 呪術廻戦 0」。

その大ヒット御礼舞台挨拶の“重大発表”にて、テレビアニメ「呪術廻戦」第2期の2023年放送が発表され、この週末は更に大きな盛り上がりをみせました。

その反響の大きさとは、一体どれほどのものだったのでしょうか。

■発表“前”からのトレンド入り

そもそもこの盛り上がりのきっかけは先月末、この大ヒット御礼舞台挨拶の開催が発表された時から始まっていました。

告知文内の「壇上で #呪術廻戦 に関する重大発表も!」という文字に、『もしや2期発表が…?』という声が既に多く上がっていたのです。

そのこともあり、先週12日当日は、参加者はもちろん、現地へ行けない人達までもが舞台挨拶の内容に大注目。

SNSでは、発表を待つファンの期待や不安、様々な予想が飛び交い、発表が行われる前から「重大発表」のワードがトレンド入りするほどでした。

そして満を持して、待望のテレビシリーズ第2期2023年放送決定の情報が発表されたのです。

舞台挨拶会場では、榎木淳弥氏が劇中の虎杖悠仁と同じく箱からサプライズ登場して伝えられたというこの情報は瞬く間に拡散し、「呪術廻戦2期」をはじめとする関連ワードが続々トレンド入り。

アニメ公式Twitterアカウントによる投稿は、たった10分で3万リツイート、5万いいねを超えるほどの大反響となりました。(2月13日時点では14万リツイート、29万いいね超え)

放送までまだまだ期間はあるものの、劇場版の熱気も冷めやらぬ中での正式な続編発表に、ますますファンの期待値が高まったことが窺えます。

■海をも越える熱気

この発表は同時に海をも越え、瞬時に世界各地のファンにまで伝わりました。

ご覧いただいても分かる通り、アニメ公式Twitterの投稿には、日本国内からだけでなく、海外からも喜びのリプライが集まっています。

それもそのはず、本作の世界的な人気はよく知られているところで、先日発表された米CrunchyrollによるANIMEAWARDS2022で本作は6部門を受賞、原作漫画も、たとえばアメリカのAdult graphic novelsの売上ランキングでは、「鬼滅の刃」や「チェンソーマン」等と共に、度々ランキングに複数の巻が食い込む人気をみせています。

各国各地域のファンの正確な規模感は把握しきれないものの、たとえば作品の公式Twitterアカウントのフォロワー数を比較してみるだけでも、呪術廻戦【公式】が約117.1万、『呪術廻戦』アニメ公式が約125.8万であるのに比べ、英語のアニメ公式アカウントJUJUTSU KAISENはなんと約241.7万と、英語圏での注目度の高さが窺えます。

3月以降、世界各国で「劇場版 呪術廻戦 0」の公開も控える中、映画を待ち望むファンにとっては、さらにその先にも楽しみが待っているという嬉しいお知らせになったに違いありません。

4月からは、先日復活が話題になったMBS・TBS系の“日5”テレビシリーズ1期の再放送も決定。

夕方帯のテレビ放送ということで、これまで以上に本作が広く知れ渡ることも期待されます。

肝心の2期についても、果たして原作のどのエピソードがどこまで映像化されるのか…など、続報を待ち望むファンの熱気もまだまだ冷めやらないことでしょう。

引き続き劇場版や原作含め、本作の展開からはしばらく目が離せそうにありません。

アニメウォッチャー

北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院博士課程在籍。 KDエンタテインメント所属。 毎週約100本以上(再放送、配信含む)の全アニメを視聴し、全番組の感想をブログに掲載する活動を約5年前から継続しつつ、学術的な観点からアニメについて考察、研究している。 まんたんウェブやアニメ誌などでコラム連載や番組コメンテーターとして出演する傍ら、アニメ情報の監修で番組制作にも参加し、アニメビジネスのプランナーとしても活動中。

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