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【UFC270】人類最強決定戦は技術のガーン対パワーのガヌー

三尾圭スポーツフォトジャーナリスト
UFCヘビー級タイトルマッチを戦うガヌー(左)とガーン(撮影:三尾圭)

 人類最強を決める戦い、UFCヘビー級タイトルマッチが1月22日(日本時間23日)にカリフォルニア州アナハイムのホンダ・センターにて行われる。

 桁外れのパワーを誇る王者フランシス・ガヌーに挑むのは、テクニシャンの暫定王者シリル・ガーン。

 UFC史上屈指のパンチ力を誇り、5試合連続KO勝利中(5試合中4試合は1ラウンドKO勝ち)のガヌーは、MMA版マイク・タイソンのような存在。

 昨年3月にスティーペ・ミオシッチから人類最強の証であるUFCヘビー級のベルトを奪い、この試合が初防衛戦となる。

 そのガヌーに挑む暫定王者のガーンは、フランス出身の31歳でムエタイをバックボーンとする。

 少年時代にはサッカーやバスケットボールでトップレベルの実力を持っていたガーンは、無尽蔵のスタミナを誇るアスリート。軽快なフットワークを武器に、自分の距離を保つのがうまく、3年半前に総合格闘技に転向後は10戦10勝の負け知らず。

 

 最強王者を目指すガヌーにとって、最も戦い難いタイプの選手であり、戦前の予想でもガーンの勝利を推す声が多い。

 ガヌーが距離を縮めることができ、一撃必殺のパンチを叩き込むことができれば6試合連続のKO勝利を手にできるだろうが、ガーンが距離を保ちながら、長期戦に持ち込めば、新王者が誕生するかもしれない。

 ガヌーはUFC参戦後に11勝2敗の戦績を残すが、その2敗は両方ともに判定で負けたもの。ガーンは様子を見ながら、ガヌーを倒すチャンスが訪れることを辛抱強く待つことだろう。

 パワーのガヌー対テクニックのガーン。人類最強を決めるに相応しい迫力ある戦いになることは間違いなさそうだ。

スポーツフォトジャーナリスト

東京都港区六本木出身。写真家と記者の二刀流として、オリンピック、NFLスーパーボウル、NFLプロボウル、NBAファイナル、NBAオールスター、MLBワールドシリーズ、MLBオールスター、NHLスタンリーカップ・ファイナル、NHLオールスター、WBC決勝戦、UFC、ストライクフォース、WWEレッスルマニア、全米オープンゴルフ、全米競泳などを取材。全米中を飛び回り、MLBは全30球団本拠地制覇、NBAは29球団、NFLも24球団の本拠地を訪れた。Sportsshooter、全米野球写真家協会、全米バスケットボール記者協会、全米スポーツメディア協会会員、米国大手写真通信社契約フォトグラファー。

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